目次
反射鏡は放物面
暖かい部屋からベランダの望遠鏡を操作
これからの季節、寒い野外での作業はキツイですが、この望遠鏡の場合、ベランダに設置して、人間は部屋の中から操作できますので、すごく楽ちんです。長時間のエンハンスドビジョンを行う場合は、部屋でテレビを見たり、居眠りもできますからね。
11月23日 赤経・赤緯の入力で天体一発導入 ほぼ無風 月齢10
NGC288 18等級くらいまで写っています
NGC288はカタログに登録が無いため、赤経・赤緯を入力して導入
夜明け前 M104 ソンブレロ星雲
見ごたえのある銀河 NGC253 でも、Sculptor Filament という名称でカタログ登録されている?!

Sculptor Filament
NGC巡りで見つけた、美しい星団 NGC2506

NGC 2506
10月22日 未明 スッキリ快晴 風速4~5m
望遠鏡に直接風を当てないことが必要。
風でエンハンスドビジョンが何度も停止 風が弱くなった合間の短時間でなんとか撮影
子持ち星雲。20秒しか蓄積できず。
フクロウ星雲。52秒で、目が見えてきました。
回転花火銀河。
eVscopeのような「経緯台式」のマウントでは、回転軸の水平精度が導入精度に大きく効いてきます
三脚に付いている水準器の精度では、精度不足となることがあるようなので、別途大きな水準器を用意するのがよいです。
水平器の感度はJIS規格によって一種(0.02)、二種(0.05)、三種(0.1)分けられています。 一種の0.02とは水平器から1m先で0.02mmの高低差があれば、気泡が1メモリ移動するという感度の高さを表しています。 つまりこの数値が小さいほど感度が高くわずかな傾斜でも測れることになります。
EVSCOPEで何等星まで写るか? ⇒ 超低空でも14等星まで写っている
10月14日 未明 スッキリ快晴 EVSCOPE撮影
地平線まで、実にスッキリ晴れていました。高度5度くらいです。
撮影領域をステラナビゲータで表示
5.6等星が明るく写っていることがわかります。
ステラナビゲータで、撮影領域の14.0等級までの明るさを表示
随分暗い星まで写っているな、と思っていましたが、なんと14等級まで写っていました。
肝心の エンケ彗星は導入失敗 ⇒ 水平設定の問題か?
わずかに、下方へ外れました ?? ステラナビゲータで調べてみると、すぐ上方にいたことがわかりました。
EVSCOPEの鏡筒内はツヤ消しされていないので、都会地ではフード必須
効果は絶大!! 10月14日の撮影で使用。すべて、東京23区内での撮影です。
ランニングマン星雲
馬頭星雲
おおぐま座 M81銀河
おおぐま座 M82銀河 葉巻銀河
M46 散開星団 と 小さなリング星雲
下弦の月があり、薄雲も通りましたが、まあまあ写りました。

M46
M42 オリオン座 大星雲
下弦の月があり、かなり薄雲も通りましたが、まあまあ写りました。

M42 - Great Nebula in Orion
ミラーの傾きの確認・調整
驚くほど、ミラーが傾いていた!!⇒ 調整後、星像が美しくなりました
輸送中の振動などで、かなりミラーが傾くようです。ミラーの傾きを正すために、明るい恒星を視野に入れ、ピントを大きくずらします。
ゲインを手動調整して、ミラーに映るセンサーの十字が見えるようにします。
ミラーにセンサーの十字がど真ん中に見えるように、縦移動ネジと横移動ネジを回します。ネジを回すと、ミラーとセンサーの十字が視野から外れてしまいそうになりますので、アプリ内のジョイスティックを使用して視野に戻します。( 数回繰り返しましたのでなかなか大変でした )
光軸調整
ミラーの傾きが正しく調整されていると、付属のバーティノフマスクを付けることで、バッチリ合わせられます。まずは、ミラーの傾きの調整が先です。
2023年9月19日にリリースされたバージョン2.5.0
改善点
- ユニステラのスマートソーラーフィルターで太陽観測を可能に
- 「SUN」の「天体に向ける」機能および太陽追尾機能を追加
- 月に向ける機能およびトラッキング機能を改善
操作手順
1 - eVscopeの電源を入れて、eVscopeのWi-Fiネットワークに接続
2 - アプリを起動
3 - 画面右下の望遠鏡のアイコンをタップ
4 - 一番下の左の「動かす」ボタンをタップ
5 - タップの後、指を上げないで下へドラッグをして鏡筒を下げる
6 - 「戻る」ボタンをタップ
7 - 何かの星が視野に入ったら、「eVscopeの向き・オリエンテーション」をタップ