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トリトンによる恒星食、国内3地点で観測成功
北海道の3地点、りくべつ宇宙地球科学館、吉田秀敏さん(札幌市)、三田宏幸さん(音更町)では観測結果が得られ、りくべつと吉田さんは食の減光から復光までとらえることに成功しました。
さらに、観測上最も重要なセントラルフラッシュ(※)も記録されました。これは、食がほぼ星食帯の中央付近で起きたことを示す現象で、このふるまいを詳細に分析すると、トリトン大気の分布や密度を推定することができます。
※セントラルフラッシュ:星食の中心で光度が増す現象。隠す天体に大気が存在するときに見られる。
恒星食の観測にアメリカのローウェル天文台の研究者、アマンダ・ボッシュ博士とスティーブン・レビン博士が成功
10月6日 深夜23時37分ごろ、海王星の衛星トリトンがみずがめ座の11.5等級の恒星を隠す恒星食が起こります
ローウェル天文台の研究者2人が町に滞在
陸別町の緯度と経度からは、トリトンが恒星の真上を通過するように見え恒星食がはっきりと観測できる。太陽から遠く離れたトリトンでは大気の温度が非常に低く四季の循環に40年から50年かかるということで、トリトンの大気の温度構造などを調べることで太陽エネルギーの影響の解明につながる可能性があるということです。
10月6日の天気
道東地方は、晴天が予報されています。
10月6日夜、海王星の衛星トリトンが恒星を隠す
米国アリゾナ州で100年を超える歴史を持つローウェル天文台の研究者が10月、珍しい天文現象を観測するため、りくべつ宇宙地球科学館・銀河の森天文台(津田浩之館長)を訪れる。口径115センチと国内最大級の反射望遠鏡「りくり」を持つ銀河の森天文台の設備と観測環境が適しているため、米国側から提案がありました。1990年代から2001年にかけて行われた研究ではトリトンの大気圧は上昇し、直近の17年の観測では低下していました。トリトンの大気の観測が目的となります。
銀河の森天文台 北海道陸別
一般公開型天文台としては日本最大級の115cm反射望遠鏡です。夕方、土星を見せてくれました。明るい空なのに、カッシーニ空隙が見えました。