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【 更新・新着記事 】

2024/9/11

初代のユニステラ望遠鏡が特定の重要な機能から除外されている

目次1 Vivid Vision Signal Processing (VVT) のアップデートから外されている2 ディープダークテクノロジー(DDT)の劣化2.1 Evscope 1を使用して撮影された画像2.1.1 最新の画像12.1.2 2019年の画像22.1.3 2020年の画像3 Vivid Vision Signal Processing (VVT) のアップデートから外されている ファームウェアのアップデートは全ての現行モデルに適用されるが、コンピューティングパワー不足のeVscopeとe ...

2024/9/12

崩壊説も挙がった 紫金山・アトラス彗星 10月3日に-0.4等級予想

目次1 「はやぶさ2」は、紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3) を8月13日から集中観測2 紫金山・アトラス彗星は「健在」科学者チームが発表2.1 彗星は原形を保っている2.2 10月9日の日中も念のため注目3 9月末頃にどんな姿で現れるか4 8月17日   7.2等級4.1 最新の予想での 明け方での見え方   2024/10/14.2 最新の予想での SOHO画像 2024/10/95 8月13日 予想光度曲線6 8月3日7 8月2日8 7月30日  復活か?!9 7月31日10 7月28日11 ...

2024/9/8

台風11号 海南島直撃 風速65m

猛烈な勢力の台風11号 海南島直撃 https://hrykosd.com/wp-content/uploads/2024/09/20240908_083330.mp4 https://hrykosd.com/wp-content/uploads/2024/09/20240908_084230.mp4 https://hrykosd.com/wp-content/uploads/2024/09/20240908_090905.mp4    

2024/9/7

「未来心の丘」まるでギリシャ!?

目次1 「未来心の丘」という大理石で造られた美しい庭園2 異国気分が味わえるカフェ 「カフェ クオーレ」 「未来心の丘」という大理石で造られた美しい庭園 広島県尾道市瀬戸田町の生口島に、「未来心の丘(みらいしんのおか)」という大理石で造られた美しい庭園があります。 場所は、平山郁夫美術館のすぐそば、耕三寺・耕三寺博物館にあります。広さ5000平方メートルの敷地に世界を舞台に活躍している広島県出身の彫刻家、杭谷一東氏によって制作されたもの。大理石は、イタリアのカッラーラで採掘して運ばれました。 耕三寺は、浄 ...

2024/9/7

9月5日 午前1時ごろ 直径1m程度の小惑星「2024 RW1」 地球の大気圏へ突入

目次1 落下前に発見できた小惑星はわずか9個のみ2 過去に起きた天体衝突と、近傍を天体が通過した例2.1 1908年 「ツングースカ大爆発」2.2 2013年 ロシアのチェリャビンスク州に隕石が落下2.3 2024年6月29日(土)夜10時 小惑星「2024 MK」地球から29万km付近を時速数千kmで通過3 近未来の 地球への小惑星の接近3.1 2029年 小惑星アポフィスが地球に接近4 NASAでは小惑星撃退技術の研究 「DART」 落下前に発見できた小惑星はわずか9個のみ 「2024 RW1」と命名 ...

2024/9/7

EVSCOPE Ver1 ☆彡 東京23区内で撮影した天体 ☆彡

目次1 9月6日1.1 M421.2 NGC7293  らせん星雲  透明度が良かった9月4日の方が写りが良い1.3 NGC2532 9月4日2.1 NGC7293  らせん星雲2.2 M112.3 M22.4 M303 8月31日3.1 清掃前3.2 清掃後3.3 センサーは問題なし4 8月25日 深夜4.1 NGC247    大きく見える天体ですが淡い5 8月9日 深夜の東京23区5.1 NGC2535.2 冥王星6 8月3日6.1 NGC7293  らせん星雲   7.0等級の惑星状リング星雲7 ...

2024/9/7

9月18日 11:34 中秋の名月 満月 ハーベストムーン

目次1 2024年9月18日 11:34 中秋の名月2 海外で撮影された城郭とのコラボ3 見事な名月4 2023年もシンデレラ城とのコラボのチャンスあり! 9月29日(金) 18:585 地平線まで雲が無く晴れたため、新木場からの幻想的な眺め6 完璧な"中秋の名月"    RX10m4で撮影7 中秋の名月と満月7.0.1 中秋の名月の日と満月の日の比較8 2021//21  見事な名月20219 9/20   前日の月10 9月の満月 Harvest Moon 2024年9月18日 11:34 中秋の名月 ...

2024/9/7

9月15日    伊黒小芭内の誕生日

目次1 9月15日    伊黒小芭内の誕生日2 9月3日 我妻善逸の誕生日3 8月23日 悲鳴嶼行冥の誕生日!4 8月8日 時透無一郎の誕生日!5 6月1日6 5月19日7 5月10日8 2月24日9 2月8日 冨岡義勇の誕生日10 1月7日 不死川玄弥の誕生日11 12月28日 竈門禰豆子の誕生日12 11月29日 不死川実弥 の誕生日13 10月31日 宇髄天元 誕生日14 9月15日    伊黒小芭内の誕生日14.1 【壱ノ型 委蛇斬り(いだぎり)】14.2 【弐ノ型 狭頭の毒牙(きょうずのどくが) ...

2024/9/7

2024年の月面X 9月10日

目次1 9月10日 月没前に少し見えるか?2 6月14日   14時前後3 4月16日 15時頃4 2024年3月17日24時25分 前後30分 ⇒ 曇天 ☁5 好条件の「月面X」は2024年1月18日19時20分 前後30分5.1 20時5分 薄雲を通してXを確認5.2 2024年の月面X  Xが見え始める時刻5.3 2025年の月面X  Xが見え始める時刻6 2023年に起こる月面Xはすべて日中の時間帯6.1 11月20日(月)    18時過ぎ6.2 9月22日(金)   13時ごろ6 ...

2024/9/5

東京ディズニーシー 23周年

目次1 ディズニーシー誕生秘話2 2023年9月4日 23周年3 2023年9月4日 22周年4 2022年9月4日 21周年4.1 21周年初日のエントランス ディズニーシー誕生秘話 秘話はこちら 2023年9月4日 23周年 2023年9月4日 22周年 2022年9月4日 21周年 ディズニーリゾートラインから、今日の東京ディズニーリゾートを見てきました。 東京ディズニーシーに2023年度にオープンする新エリア「ファンタジースプリングス」も姿を現してきました。 21周年初日のエントランス 20周年の ...

2024/8/31

台風10号:サンサン 日本観光?!

目次1 なんと台風10号 日本観光?!2 危険な台風10号3 予想進路予想3.1 8月26日 朝時点3.2 8月25日  夕方時点 なんと台風10号 日本観光?! 危険な台風10号 予想進路予想 8月26日 朝時点 8月24日時点では、大阪方面へ向かう確率が高でしたが、どんどん西側へズレて、26日朝時点では鹿児島へ向かう予想に変わってきました。 8月25日  夕方時点

2024/8/31

オルバース彗星(13P) 日没後 ☆彡 次回帰は2094年1月10日

目次1 8月28日2 8月26日3 8月24日4 8月12日5 8月6日 南半球での撮影6 8月1日 (7月30日 近日点通過 チェコで撮影)7 7月27日8 7月26日9 7月27日 日没後90分 高度19度10 7月9日11 7月4日    尾の形状が劇的に変化 「天竜」のよう12 7月2日13 6月30日 近日点通過14 6月28日15 6月25日16 光度推移17 6月23日18 6月13日19 6月11日20 6月5日21 オルバース彗星(13P/Olbers)21.1 2024年6月30日 薄 ...

2024/8/28

8月21日未明 ヨーロッパ方面で土星食

パリでの食の経過

2024/8/24

新宿御苑にカブトムシ大量発生 (採集は禁止です)

目次1 2024年もカブトムシ大発生2 先週ごろまでは「玉藻池」の東に多数、今は新宿門そばの「母と子の森」に多数2.1 8月12日ではシーズン終盤3 自然の樹液酒場 2024年もカブトムシ大発生 先週ごろまでは「玉藻池」の東に多数、今は新宿門そばの「母と子の森」に多数 現在は、玉藻池側はメスが多いが、すでに多くは死んでいて、生きているものは少ない。母と子の森はクヌギ系の木の至る所にいて、オスが多数。 8月12日ではシーズン終盤 自然の樹液酒場 https://hrykosd.com/wp-content/ ...

2024/9/4

札幌市「さっぽろテレビ塔」11年ぶりの改修工事

8月末にリフレッシュ テレビ塔は1957年完成。今回、高さ90メートルにある展望台を除き、60メートルの電光時計上部から先端のアンテナ下部の128メートルまでがネットで覆われています。改修はおおむね10年に一度行われています。 「さっぽろテレビ塔」について、国の登録有形文化財に申請しています。国の文化審議会での諮問、答申を経て認められれば、登録される見込みです。

異臭騒ぎは、地震の前兆か!!

生活関連

南海トラフ地震臨時情報「巨大地震注意」気象庁発表!! 💀

目次

南海トラフ地震臨時情報「巨大地震注意」

8日夕方に起きた日向灘を震源とするマグニチュード7.1の地震を受け、気象庁は午後7時15分、次の巨大地震に注意を呼びかける「南海トラフ地震臨時情報」(巨大地震注意)を発表。

 

謎の異臭騒ぎ再び…神奈川・横須賀で通報相次ぐ

2020年以来の異臭騒ぎ 「硫黄みたいな…硫黄というかガス?」

神奈川県横須賀市周辺で2024年7月4日午前、「ガス臭い」「異臭がする」などの書き込みがSNSで相次ぎました。異臭があったのは、久里浜海岸や長瀬、野比、ハイランドなど広域にわたっています。

神奈川県での異臭発生日数は、2020年度には19日、2021年度には4日、2022年度には1日、2023年度には0日でした。

“ナゾの異臭騒ぎ”、始まりは4年前。2020年6月に横須賀市や三浦市で確認されて以降、横浜など沿岸部で“強烈な臭い”が相次ぎました。

異臭の通報があってから3時間ほど経った正午過ぎ、千葉県を中心に最大震度4の地震が発生

過去の南海トラフ地震

白鳳地震からの1339年間に、南海トラフでは主な大規模地震が13回発生しています。13回のうちの8回は、東海地震などの後に南海地震が連続して起きています。

  • 永長(東海)地震の2年2か月後に康和(南海)地震
  • 正平(東海)地震の同日か2日後に正平(南海)地震
  • 安政(東海)地震の翌日に安政(南海)地震
  • 昭和(東南海)地震の2年後に昭和(南海)地震

1854年の安政東海地震以降169年間、東海地震が発生していません。その間に、安政東海地震の90年後に昭和東南海地震(1944年)が、92年後には昭和南海地震(1946年)が発生しています。

3月15日も異臭

異臭の原因は海底から噴き出たガスか?!   3月4日・6日・11日・12日 昨年11月6日以降も異臭は続いていた模様

震度6、マグニチュード(M)7・9の揺れが関東南部を襲ったのは大正12年9月1日ですが、その予兆とされる地震が南関東でありました。大正9年5月13日、10年12月8日、11年4月26日の3回で、千葉県東方沖での地震であり、前震と思われます。最近では、下表のように、千葉県東方沖でM6規模の地震が発生しています。異臭は硫黄の臭いがするそうです。

千葉県東方沖を震源とする地震情報震度4以上

▼発生時刻 震源地 マグニチュード 最大震度
2020年06月25日04時47分頃 千葉県東方沖 M6.1 5弱
2020年01月03日03時24分頃 千葉県東方沖 M5.9 4
2018年10月04日00時15分頃 千葉県東方沖 M4.6 4
2018年07月07日20時23分頃 千葉県東方沖 M6.0 5弱
2018年05月17日12時12分頃 千葉県東方沖 M5.3 4
2017年02月19日18時19分頃 千葉県東方沖 M5.4 4
2016年07月19日12時57分頃 千葉県東方沖 M5.2 4

最近の南海トラフ周辺の地殻活動

最近は異臭騒ぎは起きていない ・・・ 地殻変動で異臭が放出されなくなった?

11/6  14時30分頃~16時頃  ガス臭い

10/26  11時頃~12時頃  ガス臭い

10/24  19時20分頃~21時30分頃  硫黄臭い

10/15  横須賀市で異臭

ガスが漏れているのかと疑うような臭い。マスクをしていてもその上からでもわかるようなはっきりとした臭い。臭気判定士によると、もろにガスの臭いです。メルカプタン系の…もっと濃度が上がったらガス漏れで東京ガスに連絡するくらいのものです。臭いは数分で消えるので、かたまり状態で流れてきた。海から風が吹いていたので「風に乗ってきたのではないか」。分析の結果、ガソリンなどが気化した際に出る「イソペンタン」が通常の10倍以上、「ブタン」が3倍程度の濃度で検出された。

10/14  横須賀市、横浜市で異臭

採取した空気からガソリンなどに含まれるイソペンタンなどの成分、化学製品を燃やした際に発生する成分が検出

10/12  またまた、横浜周辺で異臭  菅総理の自宅に到達

ガスというか、硫黄の匂いのようです。とても嫌な匂いとのこと。横浜市では12日、ほかにも西区の「みなとみらい」などであわせて3件、「異臭がする」との通報があったほか、今月3日には「ゴムが焼けたようなにおいがする」といった通報が25件、相次いでいます。いずれも、警察や消防が到着した時にはにおいはなくなっています。5分ほどで匂いは消えています。通報されていないものも含めれば、異臭がする回数は報道よりずっと多い。この異臭は海側からきていると予想されます。相模トラフは、日本列島が位置する陸のプレートの下に、南方からフィリピン海プレートが沈み込んでいる場所です。プレート境界が固着していることにより、沈み込みに伴って、両プレートの間にはひずみが蓄積されています。フィリピン海プレートが東京湾の地下で割れて、海底から異臭が出てきているのではないかと心配です。三浦半島の地下にはガス田がありますので、地下の異変の結果、ガスが漏れ出てきたのではないかとも考えるのが自然とおもわれます。

“地震の前兆” 説

災害史を専門とする立命館大学環太平洋文明研究センター特任教授の高橋学氏(66)は地震の前兆説を唱えています。 「三浦半島は、千葉の房総半島同様、活断層がむき出しになっている地域です。そこで岩石に圧力がかかると、火山灰の地層がないぶん、岩石が割れる前の臭いが、地上まで出やすい。それが、“焦げくさい臭い” なのです。『関東大震災が起きる直前にも、三浦半島でへんな臭いがした』という記録が残っています。  しかも今回、異臭騒ぎの間隔が次第に短くなってきている。いずれ首都圏で海溝型大地震が発生すると考え、警戒すべきです」。

貞観地震869年の9年後には関東で地震⇒ 東日本大震災2011年+ 9年=2020年

平安時代前期の878年10月28日 相模・武蔵地震  ・・・ 推定マグニチュードは7.4で、現在の関東地方南部に大きな被害をもたらした。震源断層は、伊勢原断層、或いは相模トラフのプレート境界断層のどちらか若しくは両方と推定されています。

  

3.11直前と酷似する異常変動

【1】東北警戒ゾーン

東日本大震災以降、日本列島の中でも最も大きな変動が続いています。秋田県南東部の電子基準点「皆瀬」の8.23cmを中心に異常変動も集中し、大地震発生が危惧されます。東日本大震災の発生直前、その震源となった海域に向かって大きな水平方向の動きが見られました。『プレスリップ』と呼んでいる現象ですが、それと似た動きが5月中旬に見られました。これは3.11以降、初めての現象です。特に岩手県の基準点『大船渡』と『三陸陸前高田』の周辺で大きな動きが起こっています。隆起・沈降の動きを見ても、太平洋側が隆起する一方、日本海側は沈降しており、境目にある奥羽山脈に大きな歪みが溜まり続けています。

【2】首都圏警戒ゾーン

千葉県の基準点『千葉花見川』が隆起する一方、県内の『富里』は沈降し、5月中旬に8.8cmの高低差が生じています。経験則から6cm以上の高低差は危険水域と考えるべきで、5月に起きた東京湾を震源とする地震も、この変動が関係している可能性があります。今も2つの基準点の高低差は大きくなり続けているので警戒が必要です。

【3】北信越警戒ゾーン

4月23日に最大震度4を観測した松本市の基準点『松本』では、4.96cmの異常変動が起こりました。『松本』は北信越で最も危険度が高くなっています。

【4】南西諸島警戒ゾーン

水平方向の動きを見ると、南西諸島全体では南東方向の動きが見られますが、沖縄本島の東にある大東諸島だけは真逆の北西方向に動いており、境目に歪みが溜まっています。

1日夜、新たに2020年で5回目となる騒ぎ

横須賀市や三浦市の東京湾側を中心に異臭が発生しています。「地震の前に異臭がした」という事例は1995年の阪神大震災の前にも数例の報告があったそうです。1970年代に大阪市立大学の研究チームが岩石に人工的な圧力をかけて破壊する実験を行なった際、こげくさいような独特の匂いが発生することが確認されており、現在では地震発生前や斜面崩壊前に確認される現象として知られています。1995年の阪神・淡路大震災が発生する数か月前にも、神戸市東部でこのような異臭が確認されていました。東京湾口には『相模トラフ』が存在します。相模トラフは北米プレートの下にフィリピン海プレートが潜り込む形で摩擦により固着しているのですが、フィリピン海プレートによる圧力が強くなると、固着域が剥がれていき、それに伴い岩石が崩壊する。それが今回の異臭騒ぎの原因となった可能性があります。異臭の通報場所は4回とも東京湾に面した三浦半島東部に集中しているとのことです。今回の匂いは、岩盤が割れたときに発生するにおいの特徴に似ているので気になります。 もしかすると今、三浦半島の地下の北米プレートが割れているのかもしれません。異臭が三浦半島だけならば、三浦半島直下型地震で収まるかもしれませんが、房総半島の南部でも同じような異臭が発生していたら、相模トラフ由来の大きな地震になる可能性があります。

地震頻発と異臭騒ぎには関連

19日には、神奈川県横須賀市で6月以降、4回目の“異臭騒ぎ”が起きている。

関東大震災直前にも変なニオイ

1923年の関東大震災の直前、浦賀(横須賀市)や三浦半島南端の城ケ島で異臭がしたといいます。プレート運動によって岩石が崩落し、異臭が発生していた可能性があります。北米プレートが跳ねたら首都圏巨大地震が、ユーラシアプレートが跳ねたら南海巨大地震が発生してしまいます。

南海トラフ 浅い部分のゆっくり滑り(2020年1月)

南海トラフでは陸側プレートの下に海側プレートが沈み込み続けている。境界は固着している部分と滑っている部分があり、長年固着してひずみがたまった所が急に滑ると大地震や津波を引き起こす。ゆっくり滑りを検出した7地点は、強い固着が推定される領域の周辺にあり、変動幅は5~8センチ程度。このうち紀伊水道沖の2地点は2017年から18年にかけ、同時にゆっくり滑っていた。ゆっくり滑った所の近くにある固着域では、急に滑らせようとする圧力が高まる恐れがある。

「南海トラフ巨大地震」という220兆円を超える激甚災害

「トラフ」とは、海底に舟底のような平たい凹地形ができる場所を言います。南海トラフは静岡県沖から宮崎県沖まで続く水深4000メートルの海底にありますが、ここは歴史的に巨大地震が繰り返し起きた場所です。日本列島には南方から来た「フィリピン海プレート」が沈み込んでいます。このとき地下でひずみが蓄積され、100年に1度くらい巨大地震が起きます。これと同時に巨大な津波が発生し海岸を襲います。

三つの震源域は地震の起きる順番が決まっており、最初に名古屋沖で東南海地震が発生し、次が静岡沖の東海地震、最後に四国沖で南海地震が起きます。前回は東南海地震(1944年)が起きた2年後に、南海地震(46年)が発生しています。その前の回(1854年)は、32時間の時間差で活動しています。また3回前(1707年)には、三つの震源域が数十秒のうちに活動しています。

内陸活動期の「前兆」

これまでの研究で、南海トラフで巨大地震が起きる40年ほど前から、日本列島の内陸部で地震が増加することが分かってきました。事実、20世紀の終わりごろから内陸部で地震が頻発しています。例えば、1995年の阪神・淡路大震災の発生は、内陸地震が活動期に入った時期に当たります。次の南海地震が起こる時期を予測すると、2038年ごろという値が得られているそうです。そのほか、古地震やシミュレーション結果から予想した結果、南海トラフ巨大地震の次の発生時期は2030年代(2035年±5年)と考えられています。

ひずみの分布

南海トラフ巨大地震の想定震源域におけるプレートのひずみ状態が初めて明らかになりました。1940 年代に発生した M8 クラスの地震の震源域西側の沖合と、想定東海地震の震源域の南西側に、ひずみの強い領域が延びています。

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