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次回は2027年1月下旬 夕暮れ後の西空
期待ほど明るくならず
夜明け前 撮影のチャンス
9月26日 8.2等級
エンケ彗星は、公転周期3.3年で太陽の周囲を公転する彗星
地球と彗星軌道の位置関係により、約10年おきに良い条件で彗星を見ることができ、今年はその年にあたります。明るさは現在5~6等程度と小型の双眼鏡でも見ることができるほど明るくなります。
近日点の近くで急激に明るくなるタイプの彗星であり、光度変化は非対称で、近日点通過前の方が明るい時期が長いという特徴があります。
また、この彗星は次第に衰退しつつあります。19世紀初めの発見当時は、彗星の明るさは現在より4等も明るく、最大3.5等になって、肉眼でもアンドロメダ大星雲と同じ明るさに見えていました。近年では、最大でも5~6等にしかなりません。