目次
1980年代中頃~2004年春頃まで販売されていた,ビクセンのフローライトシリーズ
ビクセンのフローライト,FLシリーズはは,蛍石の相玉にドイツのKzF5(クルツフリントファイブ)という異常分散ガラスが使われていて,蛍石との相性の良さから,タカハシのフローライトシリーズよりも良く見えると評判が評判を呼んでいました。このFLシリーズは,5.5cmから10.2cmまでの4機種が販売されており,9cm以上はFが9に設計されて,良く見えるための設計が感じられるも のでした。その相玉であったKzF5が非エコレンズだったために,生産されなくなり,結果FLシリーズも生産中止となりました。現在でも、中古市場にはでており、人気があり高値で取引されています。
FL-55S
最小口径ゆえに収差補正状況は一番良い。FCT-65に匹敵する光学性能だと感じます。
FL-70S
日食遠征では現在でも現役の機種。天文関係某誌で『恐ろしいほど良く見える』という評価があったものです。
FL-80S
シャープさと高コントラストがすばらしい。最近の中古市場でも最もみかけるものです。
FL-90S
メーカー内でも非常に良く見えると評判だったらしいです。見え味では,10cmアポを凌駕しているように感じました。300倍も実用範囲です。
FL-102S
タカハシのフローライトを上回ります。唯一、最近の機種で、これに匹敵すると感じたのは、タカハシのFC-100DLでした。2020年8月の好シーイング時の火星の見え味は、すばらしかった。