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10月26日、仮想空間で開催予定だったイベント「バーチャル渋谷ハロウィーンフェス」の一部 アクセス集中により延期
イベントは28日午後8時に改めて開催
1948年の渋谷 再建後のハチ公像も写っています
- 1934年(昭和9年)4月21日渋谷駅前に、ハチの美談に感動した帝展彫刻審査委員も務める彫塑家・安藤照が製作した、「忠犬ハチ公像」が設置されました。生存中に自らの像が作成・設置されたハチは、除幕式の翌年、1935年(昭和10年)3月8日に死亡。
- 日中戦争から太平洋戦争にかけての国内情勢から金属物資の不足が深刻化し、1941年(昭和16年)に勅令で金属類回収令が施行。国内の様々な銅像や梵鐘、庶民の有する細々とした金属製品までが供出される中、渋谷駅前という目立つ場所にあるハチ公像が供出されないのでは他に示しがつかないため、1944年(昭和19年)10月に、戦争が終わるまで別所にて保管するという事で表向きは「撤去」という扱いで決着がつきました。10月12日、渋谷駅ではハチ公像に日本国旗のたすきをかけるなどの「出陣式」が行われた。「戦争が終わるまで別所にて保管する」となっていたハチ公像でありましたが、ポツダム宣言受諾を日本国民に伝える玉音放送の前日、1945年(昭和20年)8月14日に、鉄道省浜松工機部で溶解されてしまった。溶解されたハチ公像は機関車の部品となり、東海道線を走ることになりました。
- 安藤照は、1945年(昭和20年)5月、アメリカ軍による東京大空襲で死亡。
- 終戦から僅か3年後の1948年(昭和23年)8月、安藤の息子である安藤士の制作によって再建されました。敗戦後の日本は未だ連合国軍の占領下にあったものの、忠犬ハチ公の物語は戦前に既に欧米に紹介されており、再建にあたっては、その物語に感銘を受けていた連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)の愛犬家有志が有形無形の支援を行ったと伝えられ、この再建像の除幕式である8月15日には、GHQの代表も参列しました。戦後の物資不足により、安藤士は亡父が遺した作品『大空に』を熔かして新たなハチ公像を鋳造しました。再建に際しては名称が問題となり、軍国主義を思い出せる「忠犬」という言葉ではなく「愛犬」ハチ公にしようという意見がありましたが、最終的に「忠犬」のままとなりました。再建直後の同年8月30日には、来日した ヘレン・ケラーが渋谷駅前を訪れてハチ公像に触れています。
- 再建当時は駅前広場の中央に鎮座していた忠犬ハチ公像ですが、1989年(平成元年)5月に駅前広場が拡張された際に移動され、同時にそれまでの北向きから東向き(ハチ公口方向)に修正され、駅の出口の方向へハチの顔が向く形となりました。また、像の台座の高さも像に触れやすい高さに変更されました。
今年はお家でハロウィン 参加無料(clusterへの登録が必要)
区公認の配信プラットホーム「バーチャル渋谷」(バーチャルSNS「cluster」内)でイベント
- 歌手のきゃりーぱみゅぱみゅさんがオープニングとしてミニライブを行う
- アイドルグループBiSH(29日)
- シンガー・ソングライターのJQさん率いるバンドNulbarich(ナルバリッチ)、ラッパーRin音さん(31日)
- NHK・Eテレの子ども向けバラエティー番組「ビットワールド」によるバーチャルライブ
- お笑いコンビ和牛によるホログラムを活用したお笑いステージ(30日)に、お笑いコンビ「相席スタート」「ななまがり」が登場
- 「スペシャル∞ライブ」と題したステージでは、渋谷のお笑い劇場「ヨシモト∞ホール」で活動するお笑いコンビ「インディアンス」「男性ブランコ」らが出演
- MCはお笑いコンビ「アインシュタイン」の河井ゆずるさん