世界では30億人が家庭で手洗いができない
今年の世界手洗いの日のテーマは「Hand Hygiene for All.(手洗い習慣をすべての人に)」。このテーマは新型コロナウイルス感染症の流行下で感染予防の手段としての手洗い習慣普及が急務であるということ、また、今後も継続的に手洗い習慣を定着させていくための取り組みが必要であることを強調するものです。
水と石けんを使って頻繁に手を洗うことは、新型コロナウイルスだけではなく、簡単かつ効果的にさまざまな感染症を予防することができる方法の1つです。しかし、手洗い習慣を実践できることは今だ多くの人々にとって「当たり前」のことではなく、手洗いの大切さや適切な手洗いの方法が広く知られているとは言えません。
- 世界では、約30億人が石けんと水を使った手洗いを実践することができません
- 世界の保健医療施設の半数近くには、水と石けんを使うことのできる手洗い設備がありません
- 世界の47%の学校には、水と石けんを使うことのできる手洗い設備がありません
- サハラ以南のアフリカでは、74%の学校に手洗い用の石けんと水がありません
世界手洗いの日は、国際連合児童基金が提唱する国際的な行事
国際衛生年の2008年に設けられ、毎年10月15日に各国で普及活動が行われます。 「季節性のインフルエンザから風邪まで、せっけんを使った手洗いは、最もお金がかからず効き目のある“ワクチン”