目次
- 1 小惑星「リュウグウ」の砂から、アミノ酸が20種類以上
- 2 はやぶさ2試料 来春にも歴史塗り替える発表
- 3 リュウグウの砂、硬かった
- 4 2回目着地採取 採取した砂は、計約5・4グラムと見積もられ、目標としていた0・1グラムを大きく上回った
- 5 1回目着地採取「どっさりと期待を超える量が入っていて、言葉を失うほどだった」
- 6 カプセル 12/8 7:10 羽田空港へ到着
- 7 カプセル 大気圏突入 & 着地 確認
- 8 「はやぶさ2」次のミッションへ
- 9 「はやぶさ2」地球帰還 実況ライブ【カプセル再突入・着陸】12/6(日)2:00
- 10 「はやぶさ2」地球帰還 実況ライブ【カプセル分離・退避マヌーバ】12/5(土)13:30
- 11 「はやぶさ2」地球帰還 記者会見【カプセル回収前】12/4(金)16:00
- 12 「はやぶさ2」12月1日現在、地球から約190万km(月までの距離の5倍)の距離まで接近
- 13 12月6日に地球に帰還する「はやぶさ2」カプセルの映像がオーストラリアで撮影され、インターネットで生配信されることが発表
- 14 最終誘導の運用
- 15 アプリ 「ReentryAR」
- 16 初代はやぶさ関連の放送
- 17 「はやぶさ2」を見送るチャンス
- 18 「劇場版HAYABUSA2~REBORN」11/27公開
- 19 「はやぶさ2」のカプセル、12月6日地球帰還が正式決定
- 20 はやぶさ2、次のミッションは小惑星「1998KY26」
- 21 小惑星探査機「はやぶさ2」の地球帰還予定日が12月6日と発表 【2020年7月14日】
小惑星「リュウグウ」の砂から、アミノ酸が20種類以上
リュウグウの砂が入ったはやぶさ2のカプセルが豪州に帰還したのは2020年12月。内部には約5・4グラムの砂や石が入っていた。初期分析の段階で、すでに炭素や窒素といった有機物を構成する物質が含まれていることは分かっていました。
ヒトの体内のたんぱく質を形作るアミノ酸は20種類。そのうち、体内でつくることのできないイソロイシンやバリンなどを確認。コラーゲンの材料になるグリシンのほか、うまみ成分として知られるグルタミン酸もあったとのこと。
はやぶさ2試料 来春にも歴史塗り替える発表
試料は今年6月から本格的な分析が始まり、既に水や有機物を含むことを示す特徴が見つかっていることから、地球の水の起源や生命誕生の謎の解明につながる期待が高まっている。
はやぶさ2は、小惑星「1998KY26」に向けて順調に飛行中
到着は令和13年7月の予定。
リュウグウの砂、硬かった
小惑星「リュウグウ」は「中がスカスカ」で「岩石はつまんだら砕けるくらいもろい」とみられていました。しかし、採取した砂は地球の石に近い硬さだったそうです。
2回目着地採取 採取した砂は、計約5・4グラムと見積もられ、目標としていた0・1グラムを大きく上回った
1回目着地採取「どっさりと期待を超える量が入っていて、言葉を失うほどだった」
カプセル 12/8 7:10 羽田空港へ到着
カプセル 大気圏突入 & 着地 確認
以下の写真で明るいのは、月です。光跡がカプセルのものです。北西の右下から現れ(おうし座のアルデバラン付近)、オリオン座のリゲルの側を通過し、天の川に沿っていき、南十字星の南側を通り、ケンタウルス座のα星とβ星の間を通過しました。
「はやぶさ2」次のミッションへ
「はやぶさ2」地球帰還 実況ライブ【カプセル再突入・着陸】12/6(日)2:00
「はやぶさ2」地球帰還 実況ライブ【カプセル分離・退避マヌーバ】12/5(土)13:30
「はやぶさ2」地球帰還 記者会見【カプセル回収前】12/4(金)16:00
「はやぶさ2」12月1日現在、地球から約190万km(月までの距離の5倍)の距離まで接近
12月1日には再突入に向けた最後の軌道修正「TCM-4」が行われ、これによってカプセルの着地点は、オーストラリア・ウーメラ管理区域(WPA)内の長径約150kmの楕円エリア内に絞られた。12月5日14時30分にはカプセルが「はやぶさ2」本体から分離される。カプセルは12月6日2時28分ごろに大気圏に突入し、2時47~57分ごろに着地する見込み。
「はやぶさ2」本体はカプセルを分離してから1時間後に軌道修正「TCM-5」を実施。これにより「はやぶさ2」は再突入回廊から外れ、地球圏から離れる軌道へ。カプセルが大気圏に再突入して火球となる時刻には、「はやぶさ2」のカメラから火球の撮影が行われる予定。オーストラリア・ウーメラ管理区域(WPA)ではJAXAのカプセル回収班本隊も到着し、回収に必要なアンテナやマリンレーダーなどが設置された。現地でカプセルを分解してサンプルコンテナを取り出す「QLF(初期観察施設)」も設営が完了。12月1~2日にはヘリコプターを使った回収のリハーサルが行われる。
12月6日に地球に帰還する「はやぶさ2」カプセルの映像がオーストラリアで撮影され、インターネットで生配信されることが発表
リュウグウのサンプルを納めたカプセルは、12月5日14~15時(日本時間)に「はやぶさ2」本体から分離される。カプセルはそのまま大気圏に再突入し、12月6日(日曜日)2~3時にオーストラリア・南オーストラリア州にある「ウーメラ管理区域(Woomera Prohibited Area; WPA)」にパラシュートで着地する予定。大気圏に再突入するカプセルは、地上からは火球のように見えると予想されます。JAXAでは、12月5日・6日の2回にわたってJAXA相模原キャンパスからのライブ配信イベントを行う。イベントはYouTubeの「JAXAチャンネル」などで配信されます。
- 5日13時30分からのイベント ・・・ カプセルの分離や、地球から離脱する「TCM-5」軌道修正の様子が管制室から実況
- 6日深夜1時30分~3時30分に行われる2回目のライブイベント ・・・ WPAの北端にある町・クーパーペディで撮影されたカプセルの火球映像が衛星中継配信
最終誘導の運用
アプリ 「ReentryAR」
小惑星リュウグウの物質が入っているカプセルが大気圏へ進入し、光りながら地上へ届く「火球」の眺めを体感できるアプリを公開。iOS用のみで、無料。カプセルの帰還が、任意の場所からどのように見えるのかをシミュレーションする。火球の様子は日本からは見ることはできないが、アプリ上では観測点を自由に選ぶことができ、そのポイントから観測できる火球の軌道が画面上に表示される。カプセルの着地点付近を観測点に設定すると、頭上を通過する軌道が現れるなどダイナミックな景色を楽しめる。観測点は高度120~30キロの任意の高度に移動させることができ、宇宙から見た火球の動きを確認できる。
カプセルは12月6日未明、豪州南部のウーメラ近くの砂漠に着地する予定。現地では、北西方向から飛んでくる様子を観測できる。光る時間は90秒程度、マイナス7~9等星と金星の約100倍の明るさになるとみられる。
初代はやぶさ関連の放送
WOWOW シネマ 12/6
- 11:45 「おかえり、はやぶさ」 藤原竜也 杏 三浦友和 前田旺志郎
- 13:45 「はやぶさ 遥かなる帰還」 渡辺謙 江口洋介 夏川結衣 小澤征悦
- 16:15 「はやぶさ/HAYABUSA」 竹内結子 西田敏行 高嶋政宏 佐野史郎
「はやぶさ2」を見送るチャンス
小惑星探査機「はやぶさ2」は2020年12月6日(日)に、小惑星「リュウグウ」の採取試料を閉じ込めたカプセルをオーストラリアの砂漠地帯に着地させます。この際に探査機本体は地球近傍をすり抜け(地球フライバイ)、次に探査が予定されている小惑星へと向かう10年以上の新たな旅を始めます。「はやぶさ2」は地球の夜側かつ北半球の方向から接近してくるため、12月5日夜から6日未明にかけて、日本からの観測条件がよくなることがわかっています。ただし午前2時直前には地球の影に潜入してしまうため、最も観測しやすい時間帯は6日午前1時台となります。
「劇場版HAYABUSA2~REBORN」11/27公開
本作は、初代はやぶさを描いた第1作「HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-」からのエピソードに加え、新たに「はやぶさ2」の軌跡を追ったはやぶさミッションの10年の歩みを締め括る宇宙科学ロマン・ドキュメントの完結編。小惑星リュウグウでの探査をするために打ち上げられた「はやぶさ2」が地球を旅立ってからいくつもの困難を乗り越え、小惑星リュウグウにてサンプルを採取し、地球に帰還するまでが描かれる。
「はやぶさ2」のカプセル、12月6日地球帰還が正式決定
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は8月19日、小惑星探査機「はやぶさ2」に搭載したカプセルの地球帰還について、着陸予定地を管轄する豪州政府から着陸許可が発行されたと発表した。許可の発行は8月6日で、10日に連絡を受けたという。これにより、はやぶさ2のカプセルが今年12月6日、豪州ウーメラ立入制限区域に着陸することが正式に決まった。はやぶさ2は同日、地球の上空(200キロ以上)に到達し、カプセルを分離した後、本体は新たな探査に向かう予定だ。
はやぶさ2、次のミッションは小惑星「1998KY26」
小惑星探査機「はやぶさ2」が地球に最接近した後に目指す探査先として、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は小惑星「1998KY26」を選んだ。地球と火星の間を回る二つの候補から、探査機が受ける太陽の熱の影響などを考慮して決めた。到着は2031年7月の見通し。1998KY26は球状で直径約30メートル。約10分に1回、自転している。高速で自転する小惑星を探査するのは初の試みだ。カメラを使い、どのような物質でできているかなどを探る。はやぶさ2が探査した小惑星リュウグウのように、水や有機物に富むタイプの可能性がある。リュウグウとの比較研究も期待される。地球に向けて飛行中のはやぶさ2は、今年12月5日にリュウグウの石や砂が入っているとみられるカプセルを分離し、翌6日に豪州の砂漠地帯に着地させる予定だ。探査機本体はそのまま飛行を続け、地球の重力を利用した軌道変更を2回実施し、10年程度かけて1998KY26を目指す。
小惑星探査機「はやぶさ2」の地球帰還予定日が12月6日と発表 【2020年7月14日】
昨年11月に小惑星「リュウグウ」を出発した探査機「はやぶさ2」は現在、地球まで9200万kmのところまで戻ってきている。太陽からの距離は約2億kmで、地球を外側から追いかける方向に飛行中で、残る航程は約3.2億kmだ。JAXAでは宇宙物体のオーストラリアへの着陸許可を申請中で、許可取得に向けてJAXAとオーストラリア宇宙庁が協力して作業を実施中だ。「はやぶさ2」は今後、9月中旬ごろまでイオンエンジン航行を続け、10月からは化学推進系を用いた軌道微調整を数回行う。そして地球帰還時に、リュウグウのサンプルが入っているとみられるカプセルを分離する。カプセル分離後、「はやぶさ2」は別の天体を目指して飛行を続ける予定だ。
分離されたカプセルは高度約200kmで大気圏に再突入し、高度10kmまで降下したところでパラシュートを開いて、オーストラリアのウーメラ地区に着陸する。カプセルは光学観測やビーコンの情報などから位置が調べられて探索、回収される。