1846年のこの日、地球から最も離れた惑星である海王星が発見されました。海王星は太陽系の第8惑星で、太陽系のいちばん外側を公転しています。
直径は地球の4倍の大きさ、質量は約17倍あり、太陽から45億キロメートル離れた彼方に位置しています。1989年に探査機ボイジャー2号がはじめて海王星の観測を行い、その時に撮影された写真には青く輝く海王星の姿があります。青く見えるのは海王星に海があるからではなく、表層のガスに含まれるメタンのため。メタンは赤い色を吸収して青い色を散乱する性質があり、太陽光のなかの青い光が反射されているのです。メタンは冷たい大気により多く含まれるため、表面温度が摂氏マイナス220度近くといわれる極寒の海王星は、とりわけ美しい青い星に見えるのです。惑星の色や大きさは、どのような物質で形成されているかによって異なります。太陽系の惑星は太陽から近い順に、「地球型惑星」「木星型惑星」「天王星型惑星」という3タイプに分けられます。「地球型惑星」は岩石や金属が主体で、固体惑星、岩石惑星とも呼ばれます。水星・金星・地球・火星の4つの惑星があり、直径が小さめで密度が高く地面が存在します。「木星型惑星」に該当するのは木星と土星。水素やヘリウムなどのガスで形成されており、大きさのわりに軽いのが特徴で巨大ガス惑星と呼ばれています。天王星と海王星は、かつて木星型惑星とされていましたが、「天王星型惑星」に新たに分類されるようになりました。この2惑星はメタンの割合が多く、アンモニアを含む氷や水でできていると考えられており、巨大氷惑星と呼ばれています。