大粒の雨が冷気を上空から引きずり降ろした
低気圧の上空に強い寒気があり、積乱雲が発達して大粒の雨が降りました。都内では18日夜から19日に朝にかけてひょうやあられが降り、雷鳴を伴いました。(ひょうは直径5ミリ以上の氷の粒、あられは5ミリ未満の氷の粒) 10時の段階で都内のほぼ全域で雪となり、活発な雪雲が流れ込んでいる埼玉県境に近いところではドカドカと雪が強まりました。10時時点で埼玉のアメダスで2cm、東京で1cmの積雪を観測しました。
雨粒には、上空から落ちてくるときに周囲の空気をひきずり降ろす効果(「荷重効果」)がありますが、粒が大きいほどこの効果は大きくなります。今回、積乱雲が発達し大粒の雨や大きなひょうが降ったことで、上空の冷たい空気が地上までひきずり降ろされ、気温が下がって雪が降りました。