2018年8月10日から8月16日にかけて、天文ガイドが協賛して毎年行っているオーストラリア チラゴーでの撮影ツアーに初めて参加しました。チラゴーへは、2012年の皆既日食を観測したマリーバを経由して向かいます。途中の道は、最初は舗装道路ですが、ダートの部分もあるため、かなりの振動が発生し機材に影響がでないかハラハラドキドキでした。ケアンズは雲が多かったのですが、マリーバからチラゴーへと進むにつれて、どんどん雲が消えていくのがわかります。
到着した日は翌日朝まで、一晩中快晴でした。そして、初めて見る頭上の天の川中心部・・・肉眼で見えている光景が信じられません。光害無し+空気が乾燥し透明度抜群+天の川中心部の高度が高い という条件が整えば、肉眼でもここまで見えるものなのか!!!緯度は違いますが菅野温泉の星空を大きく超えてしまい、驚くばかりです。
チラゴーの常連さんによると、これが当たり前で、星明りも見られるとのこと・・・
初日に一目見たチラゴーの空の特徴を挙げてみると、・天の川が肉眼で天体写真のように見える(日本で露出15秒くらいか)・バックグラウンドが真っ黒なので、暗黒帯がよく見える・黄道光が邪魔なくらい明るい・双眼鏡を使うと星が見えすぎて、対象が逆に見えずらくなる(視野が星でぎっしり) という感じです。魚眼レンズ 露出15秒固定撮影で、もう素晴らしい写真がとれました。興奮していてピント合わせがおろそかになりました。
2日目 夕方少し雲がでましたが、その後はまた快晴。2日目に気づいたチラゴーの空の特徴を挙げてみると、・雲は真っ黒で、夜空のほうが明るい・外に出るととにかく真っ暗だが、暗闇に慣れると、人間がうっすら見えてくる(これは星明かりのせい) →地上に白紙を置いて、手をかざすと頭上の銀河の明かりで影がほんのり見える、とにかく桁外れの星空です。もう、宇宙といってもいいかもしれません。あと、オーストラリアには、猛獣が一切いません。唯一、多数いるのがカンガルー・ワラビーです。星を撮影していると、彼らがゴソゴソ近寄ってきます。あと、蚊のような害虫がほとんどいません。よって、皆さん撮影中は、寝転がって星空を眺めていても、刺されることはありません。
3日目 またまた晴れ。毎晩、究極の星空を見られるという幸せ、晴天率も信じられない。3日目に気づいたチラゴーの空の特徴を挙げてみると、・地平線から上った星が、かなり低空からキラキラしている(かなり低空でも小マゼラン雲が見える)・M33が肉眼でわかる(メガネの矯正視力1.2 1.0 )本当に原始の時代のようです。
最終の4日目 またまた晴れ。もう何年分も星空を見たような気がします。
東京へ戻ってきて、非常に空虚な状態となりました。夜空が違いすぎて、放心状態が続きます。ここは、日本 東京 なのだと 我に戻るまで時間がかかりました。