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1P/ハレー彗星 遠日点通過 2023年12月8日
1910年・1986年・2061年のハレー彗星
1986年のハレー彗星 地球と彗星の位置関係が最悪
1986年3月、ハレー彗星に遭遇しました。ただ、今回の回帰は地球との位置関係が最悪であり、有史以降のハレー彗星の出現の中で、最も観測に不向きでした。近日点通過の2月9日は、地球から見て太陽の向こう側となり見ることができず、3月になってようやく見えるようになりました。しかし、いて座付近のため北半球の日本では低空となり、見栄えのしないものとなりました。唯一、テレビニュースで、南半球オーストラリアからのハレー彗星の素晴らしい姿をみることができました。
1910年のハレー彗星
1910年5月の回帰では、ハレー彗星の尾の中を地球が通過する事態となり、地球が滅びる・外出禁止という報道までされました。もちろん、地球滅亡などということにはなりませんでした。そのときのハレー彗星の雄姿をステラナビゲータで再現してみました。
2061年のハレー彗星
私は見られませんが、2061年のハレー彗星回帰のときは、なかなか見事な姿となりそうです。近日点通過は 7月28日と予想され、この時の予想光度は-0.6等で、尾の長さは7月29日頃には28度と予想されています。ステラナビゲータで再現してみました。