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10月21日、オリオン座流星群の活動が極大
予測極大時刻は15時と日の入り前なので、21日の深夜から22日の明け方にかけてが一番の見ごろとなります。月明かりの影響はないものの活動は低調とみられるので、空の条件の良いところでも1時間あたり5~10個程度でしょう。火星観察の合間に空を見上げていると流れ星が見えるかもしれません。母天体は5月のみずがめ座η流星群と同じくハレー彗星で、ハレー彗星の軌道は年に2回地球の軌道と近づいていることになります。そのハレー彗星の通り道を毎年この時期に地球が通過することで、そこに残されていた塵が地球の大気に飛び込み、上空100km前後で発光して見えるのがオリオン座流星群の流れ星です。
およそ70年に1度活発出現
例えば2006年には1時間あたりに最大で100個も出現し、翌年にも同レベルの流れ星を数えることができました。このときは、およそ3000年前にあたる紀元前1266年、紀元前1198年、紀元前911年に、それぞれハレー彗星から放出されたチリの粒の流れが、2006年から2010年にかけて、地球軌道に接近していました。このようなチリの粒と地球が遭遇するチャンスはおよそ70年に1度の数年間に限られることになります。実際、約70年前にあたる1936年には、オリオン座流星群が活発化したという記録が残っています。
その後も例年より多くの流れ星が見られる状態が続きましたが、2010年を最後にオリオン座流星群のダスト・トレイルは地球の軌道から外れたそうで、最近の出現数は落ち着いてきています。