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光害は人の健康を蝕む
光害は睡眠パターンを混乱させ、人体の健康をむしばむことが明らかになっています。
動物への影響も
夜行性の生き物にも影響が及びます。光害によって調査エリアの昆虫の数が減ったことが報告されています。
天文学者と在野の科学者が12年にわたり、夜空の星の数を数えた末の報告
夜空は毎年明るくなっている
毎年ほぼ10パーセントの割合で夜空が明るくなっています。仮に、現在、250の星が見えるエリアに生まれた子どもは、18年後に同じ場所で夜空を見上げて、100に満たない星しか見えないということになるそうです。
この傾向が続くとすると、ついには夜空には、月や明るい惑星(金星・木星・火星・土星・水星)、特に明るい恒星、以外何も見えなくなります。一番明るい星座さえ見えなくなるでしょう。
照明のパラドックス
LEDはエネルギー効率にすぐれていますが、光害に歯止めがかかるわけではありません。
LEDは、エネルギー消費を格段に減らしますが、夜の視界をさらに明るく照らす革命的な発明となっています。
光害の改善のため、ひとりひとりにできること
- 日が沈んだら、カーテンやブラインドを使い、部屋の光がなるべく外に漏れないようにしましょう。これは屋外の光害を減らすことにつながります。
- 夜になると、スクリーンの明かりは最低限で十分。夜間用の暗い設定(ナイトモード)に切り替えましょう。こうすると目にも優しい。
- 懐中電灯やヘッドライトで夜道を照らしながら進むとき、光がなるべく道に落ちるようにしましょう。
- 私たちはついつい、日没後の部屋をこうこうと照らしてしまう。けれど、そんなに明るくする必要はない。暗さに目を慣らせば明かりを落としても、しばらくすると十分見えるようになる。
その他 努力目標
- 電灯ではなくロウソクを使う
- 夜のドライブは避ける
- 本当に必要なとき以外は電灯を消す
- 日没後にはスマホなどのハイテク機器から距離をとる
夜空の明るさ世界同時観察キャンペーン
2024年 5月28日(火)~6月6日(木) 対象:うしかい座
2023年
キャンペーンの参加者は、指定のウェブサイトを訪れ、観察シートを選びます。観察シートの星図は、空の区画に位置する星々が、明るいものから暗いものへ徐々に数を増していくように図示されています。参加者は自分の見え方に一番近いものを、それらの星図から選んで報告します。