目次
打ち上げ成功
2024年2月17日 午前9時22分~午後1時6分ごろに種子島宇宙センター(鹿児島県)から打ち上げ
2023年3月7日 「H3ロケット」打ち上げ大失敗『指令破壊』
第1段ロケットと第2段ロケットが切り離される「打ち上げから5分後」、 (アナウンス)「第1段、第2段(エンジン)分離」 。
これで打ち上げは成功だと誰の目にも見えました。ところが・・・ (JAXA職員)「速度がですね、あ、なんか落ちていっています。ちょっとこれがまあ正しいのかどうかちょっと再確認が必要ですけど」 生配信中のJAXA職員が気づいた異変。
その後、非情なアナウンスが流れた。 (アナウンス)「打ち上げ作業関係者に連絡します。ロケットはミッションを達成する見込みがないとの判断から『指令破壊信号』を送信しました」
打ち上げ途中、2段目のエンジンに火が着かなかったことが判明。打ち上げは「失敗」に終わった。
だいち3号は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が、地図作成、地域観測、災害状況把握、資源調査などへの貢献を目的として開発を計画した「だいち」の後継の地球観測衛星。可視光や赤外線により地表を観測する光学衛星でしたが、破壊指示の出されたロケットとともに消失しました。
- H3ロケットプロジェクト全体の開発費:2061億円
- 人工衛星「だいち3号」の開発費: 379億円
3月7日 打ち上げ
打ち上げ予定日 : 2023年3月7日(火)
打ち上げ予定時間帯 :10時37分55秒~10時44分15秒(日本標準時)
固体補助ロケットには着火せず
固体補助ロケットは第1段の側面に2本取り付けられており、主エンジンに着火して推力が十分になったことを確認した後、信号を受けて着火する仕組みになっている。「エンジンの推力が不十分だったか、固体補助ロケットへの信号の送信でトラブルがあった等」が原因と考えられています。
1号機の打ち上げは当初、20年度中を計画していましたが、第1段の主エンジンにひびや異常な振動が見つかるなどして、2度にわたって延期しました。エンジンの設計変更などを行い、問題点を解消し、昨年11月の最終エンジン試験で良好な結果を得ていました。
気象状況
17日午前10時37分に打ち上げ
JAXAがYouTubeでライブ配信
YouTubeの公式チャンネルでは午前9時45分ごろから生配信が行われる予定です。打ち上げ予定時刻は17日の午前10時37分55秒。鹿児島県にある種子島宇宙センサーから打ち上げます。打ち上げの1分56秒後に機体両側にある個体ロケットブースターを分離し、5分5秒後に第1段ロケットを分離する予定です。
飛行計画
打ち上げ制約条件