新島 浸食消滅へ
新島、丸かっこ形に変化
西之島のように溶岩が見えず、火山灰や火山礫が降り積もっただけに見えるので、今回もいずれ消えてしまうのか?!
福徳岡ノ場 新島に
福徳岡ノ場では13日(金)から大規模な海底噴火が始まりました。
海上保安庁が15日(日)に実施した上空からの観測によると、依然として活発な噴火活動が続いているとともに、直径約1kmの馬蹄形の新島が確認されています。福徳岡ノ場は南硫黄島の北東約5kmにある海底火山で、1904~1905年、1914年に火山島“新硫黄島”を出没させました。 1986年の噴火では長径600m、高さ15mの新島が生じましたが、噴火終了後に海食によって消滅しています。
有史以降の火山活動(▲は噴火年)
年代 | 現象 | 活動経過・被害状況等 |
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▲1904~05年 (明治37~38年) | マグマ水蒸気噴火 あるいは マグマ噴火 | 04年1月14日~05年1月下旬。火砕物降下、(海上浮遊軽石)。噴火場所は福徳岡ノ場(新硫黄島)。11月14日に爆発音、28日に噴気、12月5日に新島生成を発見。その後の測量で新島は高さ145m、周囲約4.5km、ほぼ円形。1905年6月15日には新島は高さ2.5~3mに減少、やがて礁岩に変化。 |
▲1914(大正3)年 | マグマ噴火、マグマ水蒸気噴火 | 1月13日~2月12日。火砕物降下、(海上浮遊軽石)。噴火場所は福徳岡ノ場(新硫黄島)。1月23日に大噴煙、溶岩流出。1月25日に新島出現(高さ300m、周囲11.8km)、12月には新島は各所で決壊、翌々年には消滅していた。 |
▲1973~ 74(昭和48~49)年 | 噴火、海水変色 | 12月18~19日、翌年1月1日、2月16日。噴火場所は福徳岡ノ場。硫黄状のもの流出。 |
▲1986(昭和61)年 | マグマ水蒸気噴火、(海水変色) | 1~12月に観測。火砕物降下、(海上浮遊軽石)。噴火場所は福徳岡ノ場。海面上に姿を現す顕著な噴火は1986年1月18~21日に発生し、新島を形成したが1986年3月26日には消滅している。 |
▲1992~93(平成4~5)年 | ?→(海水変色)→マグマ噴火 or マグマ水蒸気噴火→(海水変色) | 92年 6、8、9、11、12月。噴火場所は福徳岡ノ場。92 年6月6日、水柱の発生。8月、9月に変色水を認めた。92年11月10日噴火、軽石浮遊、変色水。11、12月に変色水を認めた。93年 2、3、6、9 月に海水変色を観測。 |
▲2005~07(平成17~19)年 | 小規模:(海水変色)→マグマ噴火 or マグマ水蒸気噴火→(海水変色) | (海上浮遊軽石)。噴火場所は福徳岡ノ場。 2005年7月2~3日に小規模な海底噴火。浮遊物、変色水。マグマ噴出量は 0.0003 DRE km3。(VEI1) |
▲2010~(平成22~)年 | 噴火、海水変色 | 2005年の噴火以降もたびたび海水変色が認められる状況が続く中、2010年2月3日に小規模な海底噴火。浮遊物、変色水。噴火場所は福徳岡ノ場。その後も断続的に海水変色が認められている(2020年9月現在)。 |