地球温暖化という「パンドラの箱」を開けてしまった
過去1000年の平均気温の推移をみると、1900年代終盤からの気温上昇はどう見ても異常です。地球の温暖化が、人類が排出するCO2の影響で起きていることは、ほぼ間違いなさそうです。CO2の排出削減はもちろんですが、地球にある緑の量を増やしたり、空気中のCO2を除去する技術を開発したりするなど、さまざまな手段を講じる必要があります。ただ・・・・・ここで心配なのは、仮に我々が手を尽くしても、もはや温暖化は止められない段階まで進んでしまった可能性があるということ。たとえば、気温の上昇によって、シベリアの永久凍土に閉じ込められていたメタンガスが放出されているという報告があります。北極圏の温暖化は、地球上の他の地域の2倍の速度で進んでいます。メタンガスの温室効果は、CO2の数十倍です。これがぜんぶ大気中に出ていったら、もう温暖化は止められません。たとえ今すぐCO2の排出をゼロにできたとしてもです。もしかすると人類は、地球温暖化という「パンドラの箱」を開けてしまったのかもしれません。万一、地球の温暖化が止められないとしたら、どうすればいいのでしょう。私たちにできる唯一のことは、今後頻発するであろう気象災害から我が身を守ることです。
オホーツク海の流氷の状況 今年 2/2 2/5 2/9 2/12 2/16 2/19 ⇒ 氷が薄く溶けやすくなっている
2001年冬季の オホーツク海の流氷の状況 12月 1月 2月 3月