新型コロナウイルス感染症の重症化の目安となる「血液中の酸素飽和度」を測定
血液中には、酸素を体中に運搬するヘモグロビンという色素がある。酸素飽和度とは「ヘモグロビンの何%が酸素と結合しているか」を示す指標です。健康成人の正常値は96~100%ですが、喫煙者・高齢者・肥満者などは約2~5%低下していることが多く、90%以下となると「低酸素血症(ハイポキシア)」と呼ばれて、酸素投与などの治療対象となることが多くなります。酸素を結合したヘモグロビン(酸化ヘモグロビン)は鮮やかな紅色であり、酸素を結合しないヘモグロビン(還元ヘモグロビン)は暗赤色となります。このヘモグロビンの「酸素の有無で色調が変化する」性質を利用して、光を透過させることによって酸素飽和度をリアルタイムに測定できる機器がパルスオキシメーターです。このパルスオキシメーターは1974年に日本の医療機器メーカーである日本光電(本社:東京都新宿区)によって発明されました。開発者である青柳卓雄氏はコロナ第1波渦中の2020年4月に亡くなりました。
コロナ自宅療養となった場合は、重症化の兆候を捉える必須アイテム
下記のように“別名”で呼ばれることがある。
- サチュレーションモニター
- 経皮的酸素飽和度計
- 血中酸素測定器
- SpO2 (エスピーオーツー)測定器
用語が入り乱れていますが、これらはすべてパルスオキシメーターのことです。