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新型コロナウイルスに感染したヒトから 動物への感染
これまでに新型コロナウイルスに感染したヒトからイヌ、ネコが感染したと考えられる事例が数例報告されています。また、動物園のトラやライオンの感染(飼育員から感染したと推察されている)事例も報告されています。米ユタ州とウィスコンシン州の毛皮農場で新型コロナウイルスの集団感染が発生し、計約1万匹のミンクが死んだことが分かりました。人間からミンクに感染が広がったものとみられています。ミンクが新型コロナに感染した例はオランダやスペイン、デンマークでも確認されています。 ミンクはイタチやカワウソ、フェレットの近縁種で、新型コロナに感染すると人間と同様の症状が出るとみられます。通常の症状としては呼吸困難や目やにが挙げられますが、ウイルスの進行が早く、大半のミンクは発症翌日に死ぬようです。
コロナ感染したペットの症状
これまでのところ、イヌでは明確な症状は確認されていませんが、ネコでは呼吸器症状・消化器症状があったとの報告があります。ネコは、新型コロナウイルスの感受性が他の動物種よりも高いとの報告があり、実験室内での感染実験では、ネコが他のネコに感染させ得るという結果が報告されています。
動物に接触する前後で、手洗いや手指用アルコールでの消毒等を行う
オランダのミンク農場でのミンクの大量感染事例では、新型コロナウイルスに感染したミンクから人へ感染した可能性のある事例が報告されています。動物由来感染症の予防のため、動物との過度な接触は控えるとともに、普段から動物に接触する前後で、手洗いや手指用アルコールでの消毒等を行うようにしましょう。特にペットの体調が悪い場合はできる限り不必要な接触を控えましょう。
飼い主が行うべきペットに対する感染予防
1.外出先から帰宅したら、手洗いやうがいを行い、着替えてからペットに向き合う
2.猫は外に放置しない。室内で飼うようにする
3.キスを避ける、顔などを舐めさせない(なめさせる場合は外出先から帰宅したら、顔を洗う)