23年の間に微妙に動いていた赤外線の点を発見
1983年にNASAが運用した赤外線天文衛星「IRAS」と、2006年に日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)が打ち上げた赤外線衛星「AKARI」の観測データを比較したところ、23年の間に微妙に動いていた赤外線の点を発見し、これが惑星のように太陽を公転している可能性が浮上しました。この天体は地球から太陽までの距離の700倍に位置していると考えられており、太陽を一周するのに1万~2万年かかると見積もられています。しかもその質量は海王星よりも大きい可能性があるといいます。この候補天体は、太陽から最も近づくときでも280AU、最も遠ざかると1120AUという、極めて細長い軌道を持つとされます。
紫色で示されている太陽系外縁天体の公転軌道は偏った分布をしていることが知られています。この偏りを説明するものとして提案されたのが、黄色で示されているプラネット・ナインの公転軌道です。