根本的な要因は気候変動
化石燃料の燃焼によって大気中に排出された熱の90%は海洋に吸収されるため、その熱のほとんどが集中する海面から深さ700メートルまでの水温は、1901年以降、平均で約0.8℃上昇しています。
すでに海水温が上がった海域では、海洋熱波がより発生しやすくなっているようです。
人為的な地球温暖化の結果、海洋熱波が20倍以上に増えた
人工衛星による海水温の観測が始まった1981年以降の10年間には、大規模な海洋熱波が27回あり、その平均持続期間は32日、ピーク時の温度上昇幅は平均約4.7℃でした。
2010年代の発生回数は172回、平均持続期間は48日、ピーク時の温度上昇幅は平均約5.5℃でした。