東京の大雪 ベスト10
1883年(明治16年)2月16日は日本で初めて天気図が作られた日、いわば「日本の天気図記念日」とも呼べる日です。よって、残念ながら、1位のときの天気図は存在しません。最初の気象電報が送信された2月16日以降、2月中は天気図作製の試行期間だったため、残念ながら天気図は現存していません。
日付 | 積雪量 | 天気図 | |
1 | 1883年(明治16年)2月8日 | 46㎝ | まだ、天気図が、作成されていない時代です。
読売新聞の明治16年(1883年)2月9日号は、東京の大雪の様子を次のように伝えています。 「昨夜は、40~50年来の未曾有の大雪になりました。昨日の夜半頃(8日0時)より降り始め、昨日(8日)は終日降り続いたうえに、夜になってますます強い降りとなり、さらに夜半(9日0時)より北西の風が激しく吹き始め、屋根や樹木等の雪を吹き飛ばし、9日夜明けまでに吹き溜まりが五尺(30cmx5=150cm)にもなりました。」 おそらく、南岸低気圧の雪が8日0時から降り始め、夜に低気圧が接近しても雪のままで一気に降り積もり、9日0時から強い冬型になり、積もった雪が吹き飛ばされて、人の背丈ほどの吹き溜まりができたのでしょう。 当時の東京は、相当乾いた粉雪が降っていたようです。驚くのは、明治16年(1883年)の最高気温は、令和3年(2021年)の最低気温とほぼ同じ値ということです。 今では想像ができない寒さの中で、この記録的な大雪が降ったのです。
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2 | 1945年(昭和20年)2月22日 | 38㎝ | |
3 | 1936年(昭和11年)2月23日 | 36㎝ | |
4 | 1951年(昭和26年)2月15日 | 33㎝ | |
5 | 1887年(明治20年)1月18日 | 31㎝ | |
6 | 1969年(昭和44年)3月12日 | 30㎝ | |
7 | 1954年(昭和29年)1月25日 | ||
8 | 1925年(大正14年)1月30日 | 27㎝ | |
9 | 2014年(平成26年)2月9日、2月15日 |
2023年2月10日 関東 大雪になるか?
北海道の北方には、非常に強い寒気が停滞しています。南岸低気圧が、寒気を引きずり込むと、大雪になる可能性があります。