南半球のオーストラリア 急激なインフルエンザ患者の増加
インフルエンザの流行時期が日本と異なり5月〜9月頃にピークを迎える南半球のオーストラリアでは、過去2年間はインフルエンザの流行がありませんでしたが、現在急激なインフルエンザ患者の増加が報告されています。
オーストラリアでのインフルエンザの流行は、その後の日本での流行を予測する上で参考になることが多く、日本でも今年の冬はインフルエンザが流行する可能性があります。
日本では2019-2020、2020-2021、2021-2022という3つのシーズンでインフルエンザの大きな流行がみられませんでした。
つまり、3年間に渡りインフルエンザに対する免疫を持たない人が増え続けていることになります。
次にインフルエンザが流行する際は、これまでのシーズンを大きく上回る大流行になる可能性があります。
オーストラリアでは新型コロナ対策が緩和され、すでに病院などを除き、屋内でもマスク着用義務がなくなっています。さらに、今年2月には、海外からの入国規制も全面的に解除されていて、人の移動が非常に活発になってきていることも考えられます。また、新型コロナの感染拡大以降、約3年間にわたりインフルエンザの感染者が減っていたということで、インフルエンザの免疫が低下した人が増加したことなどが感染拡大の加速要因になっているとみられています。