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抜海駅は、2024年3月まで存続
最北の木造駅舎
1924年(大正13年開業)。抜海駅は映画やドラマのロケ地として有名な駅で、映画「南極物語」(主演:高倉健)、ドラマ「少女に何が起こったか」(主演:小泉今日子)など稚内が舞台の映画やドラマのロケ地として使われていました。宗谷本線の駅となったのは昭和5年。それまでは天塩線と呼ばれる路線の駅でした。現在のJR、当時の国鉄(日本国有鉄道)に移管されたのは昭和24年の時です。国鉄に移管された後、昭和52年に抜海駅の貨物取扱の廃止、昭和59年には荷物の取り扱いが廃止され、同年に改札・出札の業務を停止。旅客業務について無人となりました。完全に無人駅となったのは昭和61年です。
ほぼ開業時のままの木造駅舎
劣化していく部分は改修を重ね、改修時期によって材料が違うためパッチワークのようになっています。
雪国ならではの雪切り室
雪国の建物でよくみられる二重扉、雪が中に入らないように設置されたこれを「雪切り室」といいます。雪が降る季節、この雪切り室で雪を払う姿は雪国でよく見かける景色です。日本の北の北にある抜海駅ももれなくこの雪切り室が駅入り口に設置されています。
貝殻で作られた駅名板
抜海駅には貝殻で作られた駅名板がホーム側に飾られています。貝殻が一枚一枚張り付けられた抜海駅の駅名板は人のぬくもりを感じる要素のひとつなのかもしれません。
人の温もりを感じる待合室
赤と白が基調の待合室は明るい雰囲気をもち、中は綺麗に清掃されています。訪れた人が座るベンチには座布団が敷かれていてどこかおもてなしの心を感じる雰囲気です。
何もない駅周辺の景色
抜海駅のまわりは本当に何もない景色です。コンビニはもちろん、飲食店や商店もありません。駅前は牧草地が広がり、北海道の広さを感じる景色が広がります。