北海道で記録的な暑さになった 2つの要因
沖縄に近づいた台風6号の影響で対流活動が活発になり、その北東側で太平洋高気圧の勢力が強まったこと。もうひとつは上空を流れる強い風、ジェット気流の蛇行によって、チベット高気圧が強まったことです。上空5500m付近まで覆う太平洋高気圧と、さらに高い所を覆うチベット高気圧が勢力を強めたことで、高温になったと考えられます。太平洋高気圧とチベット高気圧の2階建て高気圧による猛暑は本州ではしばしば見られるものの、北海道ではあまりありません。7月に入ってからは本州の南海上に「モンスーントラフ」と呼ばれる低圧部が形成され、高気圧の勢力が全体的に北へ偏りました。
ジェット気流が極端に北上