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東京五輪に、南米や英国から、選手や大会関係者が大挙して押し寄せる
日本での最凶変異種による感染爆発の危険性
新型コロナウイルスで〝最凶〟と恐れられるラムダ株が、五輪とともに上陸してきます。「ラムダ株」は、ペルーを中心に南米で猛威を振るっており、現在接種が進められているワクチンの効果が20%以下に低減する可能性が指摘されています。東京五輪を絶好のハブとして、南米産のラムダ株が世界に拡がることにでもなったら・・・・・
ペルーの現状
ペルーは感染者数が200万人を超え、死者数は20万人に迫っています。人口10万人当たりの死者数約600人は世界最多となっています。昨年8月、同国で見つかったラムダ株が感染を広げています。今年4月以降の感染者の81%がラムダ株とのことです。
ラムダ株の拡がり
近隣のアルゼンチンやチリでも3割を占め、米国、ドイツ、イスラエルなど南米以外でもラムダ株が確認されています。6/15時点で29カ国で見つかっています。南米では、ブラジルで開催されているサッカー・南米選手権で、26日までに選手やスタッフら166人の陽性が判明。なおも感染が拡大しています。
ワクチンの効果を大幅に低減させる可能性
WHO(世界保健機関)は感染力の強さに加え、抗体への耐性を持つ恐れがあることで警戒。ニューヨーク大の多田卓哉博士研究員も、これまでにない変異がみられることから、3~5倍程度ワクチンの有効性が下がる可能性を指摘している。効果5分の1とは衝撃です。
WHOは「警戒」も厚労省「様子見」
厚労省は、差し迫った脅威ではないという認識です。今月の空港検疫での陽性者145人のうち、ペルーからの渡航者は1人だけといことなので、今のところは地球の裏側の話ですが、五輪が始まると世界200カ国以上から9万3000人が来日し、ペルーなどラムダ株流行国からの入国も予定されています。