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群発地震を起こす犯人は「プレート水」?
群発地震の代表格 長野県埴科郡松代町付近で1965年から約5年半もの間続いた「松代地震」(上図a)
松代地震では大量の地下水が湧出したこともあり、水が岩盤中に浸透して強度が低下して破壊されて地震が発生したと考えられました。
水の成分を詳しく調べると、地表水がしみ込んだものや、地下に閉じ込められた古い海水(化石海水)ではなく、沈み込んだプレートから搾り出された水がマグマを発生させ、そのマグマが冷え固まる際に再び吐き出されたものである可能性が高いとのことでした。
能登半島は圧縮力で隆起している
2007年3月25日9時41分に,能登半島沖を震源とするマグニチュード(Mw)6.7 の地震が発生し, 石川県七尾市,輪島市,穴水町で震度6強を観測したほか,広い範囲で震度5弱以上を観測しました。
この地震の深さは約10km,発震機構解は西北西―東南東方向に圧縮軸をもつ横ずれ成分を含む逆断層型であり, 地殻内で発生した地震でした。
1993年2月7日にも珠洲市の北方沖でM6.6の地震が発生しましたが, その地震の発生機構解は北西―南東方向の圧縮軸による逆断層型でした。
今回の2023年5月5日14時42分の地震も、プレート内部で発生した逆断層型の地震と発表されています。
能登半島は、多くの断層に沿った地殻変動によって隆起したからこそ、半島として日本海に突き出ている
地殻変動を引き起こす力は、この地域に働く北西―南東方向の強い圧縮力です(下図a)。過去に起きた被害地震の発生やこの方向に配列する逆断層の変異もこの圧縮力によって説明することができます。
現在の地殻変動を引き起こす逆断層群(上図a)は、今から約1500万年前に起きた日本海の拡大に伴って発達した「正断層系」(上図b)が再活動したものです。
その原因は、おおよそ300万年前にフィリピン海プレートの運動方向が45度変化したことに起因しています。
その結果、日本海溝が西進を始めて、日本列島に強烈な圧縮力が働くようになり、日本海側では正断層が逆断層へと「反転」したのです。
能登半島には和倉温泉などの非火山性高温泉が湧出していますが、その泉質は化石海水を主成分としていると思われます。
何らかの原因で地下に蓄えられた水が減少し、群発地震が終息することを願います。
この何らかの原因とは、「私が見た未来 完全版 たつき諒」に、書かれている 2025年7月5日午前5時 に発生するものになるかもしれません。