ディズニーアニメ『美女と野獣』のベルの故郷のモデルとなった村
フランスの美しい村【リクヴィール】 アルザスの真珠と謳われています。一面のブドウ畑と、中世の雰囲気が残る旧市街。ぶどう畑に囲まれるようにして、16世紀の村のたたずまいが魔法にかけられたかのように、そのまま残されていています。アルザス地方では魔女の人形を見かけることが多いのですが、幸運をもたらす魔女の故郷も、このリクヴィール村なんだそうです。ファンタジーの世界への入口となっている城門をくぐれば、ベルになったつもりで楽しく散策できます。
ガストンが、ガストンの子分 ル・フウと共に作中歌を歌うシーンで登場する、酒場をモチーフにしたレストラン「ラ・タベルヌ・ド・ガストン」、このガストンのレストランのネーミングですが、どうしてレストランという言葉を使わず、タベルヌって言葉なのか?タベルヌという言葉ってなに?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。実は、「レストラン」と使われ始めたのはわずか250年ほど前からなんだそうです。ラテン語起源の「タベルヌ」は、飲食できる店を指す言葉でギリシャ・ローマ時代から使われており、フランス語でも使われています。元々は、ワインを売っている場所を指していたこの言葉。市場に集まってきた人たちが一杯飲みながらちょっとお腹を満たすための屋台のような軽食屋のお店のことを「タベルヌ(もしくはタベルナ)」と呼んでいたそうです。「ラ・タベルヌ・ド・ガストン」はフランス語なのですが、「ラ(la)」は英語でいう「the」という冠詞。「タベルヌ(taberna)」は、小さなレストランや居酒屋のことを指します。「ド(de)」は英語でいう「of」で「~の」という意味。つまり、「ラ・タベルヌ・ド・ガストン」は「ガストンの酒場」となります。この「ラ・タベルヌ・ド・ガストン」は、ちゃんとしたお食事が出来るレストランではなく、軽食が食べられるということからこの名前が付いたのだと思われます。
「Ville de Province depuis 1691」とある古いアーチ状の構造物。訳すと「1691年からある地方の町」という意味になります。美女と野獣の年代設定は、1691年から250年前の1770年の間くらいなのですね。