江戸時代まで信濃国は高遠藩の内藤家下屋敷が置かれていたのが、広大な敷地の理由です。明治維新後から新宿植物御苑となり、戦後からは一般公開される公苑に変わりました。園内には明治の旧洋館御休所など、ノスタルジックな建物の風景も、心に訴えかけるものがあります。都合1万本もの樹木がひしめいて野鳥集う神聖な森となっているだけに、秋の見頃まで熟成した紅葉も大規模です。モミジ、カエデ、ユリノキ、イチョウといった樹木が、全域で紅葉を見せはじめるのは10月の頃から。ちょうど見頃を迎えるのは、11月上旬から12月の中頃までの間です。