東京都内からも、常にどこかで流星が流れている光景が見られました。とにかく、明るい流星が多い!! 公園のあちこちから歓声が聞こえました。
以下は、各地の様子を伝える記事です。
しし座流星群が19日未明、英国人研究者の予測通り日本などで大出現し、100年に1度ともいわれる天文ショーに日本中が酔いしれた。国立天文台の速報によると、日本でも午前零時ごろから明るい流星が見え始め、条件のよい地点では牛前2時台には、1時間当たり約2000個、午前3時台には約3000個の流星が観測できた。 同流星群は、英アーマー天文台のデビッド・アッシャー博士が、日本での大出現を予測していたが同天文台では、「予測通りだった」とみている。 長野県南牧村にある国立天文台野辺山付近では、午前3時半ごろのピーク時に1分に80個ほどの流星が観測された。日本しし座流星群観測ネットワーク連絡会のプレスセンターが設置された東京都江東区の日本科学未来館でも、午前3時台には1分に数個の流れ星が観測できた。 プレスセンターには、北海道陸別市、広島県東広島市、沖縄県座間味村、豪州クイーンズランド州の映像も配信され、豪州からも、絶え間なく流れ星が流れる高感度カメラの映像が入った。豪州からの映像は音声付き。見守る人たちからの歓声も響いてきた。
大出現が期待されていた「しし座流星群」が19日未明、全国各地で観測された。国立天文台(東京都三鷹市)によると、「日本で見られた流星群としては過去200年で最大」。京都大宙空電波科学研究センターのレーダー観測でも、同日午前1時半から5時半までの4時間にわたり、非常に活発な活動が観測された。
ピーク時には1時間当たり3000から5000個に達したとみられ、世界的にも、ここ数年で最大規模の「流星雨」になった という。国立天文台には全国での観測状況が寄せられた。埼玉県大滝村で1時間で2160個、長野県・野辺山で1時間に5000個、和歌山県美里町では毎秒1個見えたという。しし座流星群は3年前にも日本で大規模に観測されると期待されたが、予測がはずれた。今年は英アーマー天文台のデビッド・アッシャー博士が「1時間当たり最大8000個が出現する」と予想。一方、最大でも500個程度と予想する研究者もおり、出現数の予測には幅があった。しかし、太陽とすい星の動きだけでなく、木星の引力も計算に入れたアッシャー博士の新しい予測が当たった。アッシャー博士は、この予測法により昨年と一昨年に流星雨が現われる時間帯までほぼ的中させており、全世界の天文ファンが注目していた。予想通り見られた理由について、同天文台は「すい星から出てくるちりがどのように分布しているかまで細かく予測したため」と解説する。流星が発する電波をレーダーで観測している京都大宙空電波観測研究センター(滋賀県信楽町)によると、流星群の出現は19日午前1時半から5時半に非常に活発となり、ピーク時には1時間あたり1000個を超える数となった。同センターの中村卓司助教授は「同時に複数の流星が発生するととらえられきれない信号もあるので、おそらく3000から5000個に達していたのではないか。これだけの規模は一生見られないだろう」と話している。富士山のふもとにある上九一色村でも、多くの天文ファンが夜空を見つめた。同日午前1時半過ぎから、明るい流星が見え始め、2時以降には数も増え出し、ピークの午前3時から20分ほどの間には、同時に4、5個の流星が見え、「わあーすごい」などの歓声が上がった。また、国内の流星研究者で造る「日本しし座流星群観測ネットワーク連絡会」などが実施したインターネット中継のアクセス数も18日午後11時から19日午前5時までに240万件に達した。
「しし座流星群」が19日未明、出現のピークを迎えた。道内は太平洋側を中心に好天となり、各地で、東の夜空に昇ったしし座から、流れ星が華やかに降り注ぐ珍しい「流星雨」が繰り返し観測された。十勝管内陸別町の銀河の森天文台では、学生16人と観測した北海学園大工学部の岡崎敦男助教授が、19日午前3時20分から10分間がピーークで、約500 個の流星を肉眼で確認したという。岡崎助教授は「流星の数は(雲などで)見えないところも含め1時間に最大で6千個から9千個だったと推定できる」。根室管内中標津町の開陽台展望台で観測会を開いた天の川委員会の菅原真一委員長は、、午前三時台に数千個の流星を確認。「雨のように細かい流星が降り、ひときわ明るい『火球』や、流れ星の後に煙のような跡が残る『流星痕』も見えた」という。国立天文台の観測チームは、長野県野辺山で午前二時台に約二千個、同三時台に約三千個の流星を確認。日本より数時間前にピークを迎えた米ハワイ島やオーストラリアでも、途切れることのない流星雨が見られたという。同流星群は、太陽を約三十三年周期で回るテンペル・タットすい星のチリが、地球の大気にぶつかって発生。毎年十一月に現れるが、今年は英アーマー天文台のデビッド・アッシャー博士が「日本では午前二時三十一分と同三時十九分に、一時間に一万個近い流星が発生する」と予測、的中した。