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日本の平均気温は過去にない高さ
2023年は記録的な気候の1年
オホーツク海の温暖化のスピードは、世界の3倍
温暖化の流れは止められないところまできている 流氷がなくなる
ここ10年ほど、「流氷はとんでもなく薄くなり、厚さ1メートルの氷を見ることもなくなった。コンブは限られた場所でしか見ることができなくなり、幅がある立派なコンブも激減した」
今年の7月は、観測史上地球が最も熱い月になった
もう地球の灼熱化は加速する一方
真冬の南極では270万年に1度レベルの特異事態が起きている 「6シグマ」と呼ばれるレベルの異常事態
6シグマは、統計的な発生確率が限りなくゼロに近いことを意味する。以下の赤線が2023年の海氷面積の推移だが、いかに異常事態かがわかる。
ここ数年、南極周辺の海氷面積は急激に縮小している。南極では今まで、これほど急速な海氷の減少が観測されたことはなかった。南極大陸の氷床は年間約1500億トンのペースで融解している。
元凶は人間の活動
白い氷は太陽光を反射し、熱を大気圏外に放出して、温暖化を抑える効果があるが、氷が解けると、熱が吸収されて温度が上がり、氷の融解が加速され、負の連鎖が始まる。
温暖化の影響が現れるのは"何十年も先のこと"で、自分たちの生活には関係がないと、人々は高を括っていたが、
地球規模の危機に直面するのは「私たちの世代だ」。
2022年3月28日 地球上の最寒冷地である、南極高原のコンコルディア基地で平年を38度上回る
平年であれば最高気温はセ氏で零下約49度前後であるが、セ氏で零下約11.5度まで上昇。