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蚊のはっ水効果をなくす技術
- 血を吸うために近づいた蚊が液体に触れると足のはっ水効果がなくなり、肌にうまく着地できない
- 羽にスプレーすると、羽のはっ水効果がなくなりぬれて飛べなくなる
蚊の飛行を妨げる
蚊の体の表面は、非常に細かい凹凸のある構造でワックスなどの疎水性の成分で覆われており、極めて水になじみにくいという特徴があります。そのため、蚊の羽や体の表面は水をはじき、雨でもぬれることなく、水場で産卵・羽化することができます。
界面活性剤は、物質と物質の境界面(界面)に作用して性質を変化させるという働きがあります。
たとえば水と油の界面に界面活性剤が作用すると、本来なら混じり合わない水と油を混ぜ合わせることができます。
同様に、水に界面活性剤を添加すると、その水溶液の表面張力は低下し、水をはじく表面にもなじみやすくなります。表面張力低下能の高い界面活性剤を用いると、効率的に蚊の表面をぬらすことができるのです。
界面活性剤水溶液を付着させると、羽がぬれて動かすことができなくなり、蚊が落下してしまいます。
昆虫は気門と呼ばれる体表面の穴を通して酸素を含む空気を取り込みます。
いくつかの昆虫では、気門がふさがれてしまうと死ぬことが知られています。
表面張力が非常に低い液体が付着した場合も、気門を通じた酸素の取り込みができなくなるためノックダウン状態になるようです。
いろいろな 蚊退治ノウハウ
蚊の“弱点”は、横への動きが鈍い
蚊を叩くときは左右からではなく、上下で挟む。
蚊取り機能がついた空気清浄機 “蚊取空清”
蚊が好んで寄ってくる「黒いボディ」と「UVライト」で誘引。そして、蚊が隠れるのにうってつけなサイズの“小窓”を配置し、そこにやって来た蚊を吸い込んでしまいます。
サンコーの吸引式蚊取り器「ウェル蚊ム」
誘蛾灯で蚊を誘い、ファンで吸い込んで捕まえます。
蚊を寄せ付けないための予防策
そもそもなぜ蚊は寄ってくるのでしょうか。番組ではその原因の1つに「常在菌」を取り上げていました。この常在菌は全身に生息している特に害のない菌なのですが、蚊はこの匂いを頼りにやってくるそうです。
この常在菌が特に多いのは足の裏。そのためお風呂などで足の裏を入念に洗い、菌を減らすことで蚊に襲われにくくなります。