「サル痘」とはどんな症状? 致死率は
「サル痘」は天然痘ウイルスに似た「サル痘ウイルス」に感染することで起き、顔や体に特徴的な発疹が出るほか、発熱やのどの痛み、リンパ節が腫れるなどの症状が出ます。多くの場合、2週間から4週間程度で自然に軽快するものの、幼児や妊婦、それに健康状態によって免疫が抑制される人などで重症化する場合があります。
サル痘の初期症状には、発熱、頭痛、筋肉痛、腰痛、リンパ節の腫れ、悪寒、倦怠感などがあります。皮膚の炎症は、通常は顔面にまず発生し、それから体の他の部分に広がります。そして最終的にそれはかさぶたとなって脱落します。
感染の経路 治療や予防法
「サル痘ウイルス」は、ネズミやリスなど感染した動物にかまれたり、血液や体液、発疹に触れたりすることで感染します。また、感染した人の発疹や体液に触れたり、飛まつを浴びたりすることで、ヒトからヒトに感染する可能性があります。治療法はありませんが、1980年に根絶された天然痘に対するワクチンが「サル痘」にも高い予防効果があるようです。
「サル痘」の注意点や今後の広がり
天然痘の根絶によって若い世代はワクチンを接種していないので、基礎疾患があり、免疫力が低い人は重症化する恐れがある。
新型コロナウイルスのように飛まつ感染で広がりやすいウイルスではないので、世界中に一気に広がる可能性は低いと思われますが、海外の感染が広がっている地域で野生動物にむやみに触れることは避けることが必要です。
各国でのサル痘の感染拡大受け WHOが緊急会合
サル痘はこれまでにベルギー、フランス、ドイツ、イタリア、ポルトガル、スペイン、スウェーデン、イギリスの欧州8カ国のほか、アメリカ、カナダ、イスラエル占領地、オーストラリアで感染が報告されています。サル痘の感染拡大、ヨーロッパ史上最大規模。