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欧州から帰国した30台男性 発熱・頭痛
感染が確認されたのは都内在住の男性で、発熱、発疹、頭痛、倦怠感といった症状があります。男性は6月下旬にヨーロッパへの渡航歴があり、渡航先でその後サル痘と診断された人との接触がありました。男性は7月中旬に日本に帰国、15日に倦怠感をうったえ、25日に都内の医療機関を受診し感染が確認されました。
WHOによるとこれまでにサル痘の感染は75の国と地域で1万6000人以上が感染しています。サル痘の潜伏期間は5~21日で、その後、発疹、発熱、発汗、頭痛、悪寒、咽頭痛、リンパ節腫脹が現れるます。
「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」
世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は23日、動物由来のウイルス感染症「サル痘」について、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」に該当すると宣言しました。緊急事態宣言は、新型コロナウイルス感染症に出された2020年1月以来となります。
WHOはサル痘のリスクについて欧州は「高い」、世界全体では「中程度」と評価しています。
サル痘は手や顔に特徴的な発疹のほか、発熱、頭痛、リンパ節の腫れなどの症状が出ます。感染者の大半は軽症で、重症化する例は少ないとされています。WHOによると、体液や患部の接触などによって感染することが分かっています。
2022年7月6日時点の感染状況
感染経路
サルやウサギなどウイルスを保有する動物との接触によりヒトに感染します。発熱1-3日後に発疹が出現します。
「サル痘」とはどんな症状? 致死率は
「サル痘」は天然痘ウイルスに似た「サル痘ウイルス」に感染することで起き、顔や体に特徴的な発疹が出るほか、発熱やのどの痛み、リンパ節が腫れるなどの症状が出ます。多くの場合、2週間から4週間程度で自然に軽快するものの、幼児や妊婦、それに健康状態によって免疫が抑制される人などで重症化する場合があります。
サル痘の初期症状には、発熱、頭痛、筋肉痛、腰痛、リンパ節の腫れ、悪寒、倦怠感などがあります。皮膚の炎症は、通常は顔面にまず発生し、それから体の他の部分に広がります。そして最終的にそれはかさぶたとなって脱落します。
感染の経路 治療や予防法
「サル痘ウイルス」は、ネズミやリスなど感染した動物にかまれたり、血液や体液、発疹に触れたりすることで感染します。また、感染した人の発疹や体液に触れたり、飛まつを浴びたりすることで、ヒトからヒトに感染する可能性があります。治療法はありませんが、1980年に根絶された天然痘に対するワクチンが「サル痘」にも高い予防効果があるようです。
「サル痘」の注意点や今後の広がり
天然痘の根絶によって若い世代はワクチンを接種していないので、基礎疾患があり、免疫力が低い人は重症化する恐れがある。
新型コロナウイルスのように飛まつ感染で広がりやすいウイルスではないので、世界中に一気に広がる可能性は低いと思われますが、海外の感染が広がっている地域で野生動物にむやみに触れることは避けることが必要です。
各国でのサル痘の感染拡大受け WHOが緊急会合
サル痘はこれまでにベルギー、フランス、ドイツ、イタリア、ポルトガル、スペイン、スウェーデン、イギリスの欧州8カ国のほか、アメリカ、カナダ、イスラエル占領地、オーストラリアで感染が報告されています。サル痘の感染拡大、ヨーロッパ史上最大規模。