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地球温暖化を1.5度の気温上昇に抑えるには
世界全体の排出量を2025年には減少に転じ ⇒ その後、大幅に削減する必要あり
2030年に2019年と比べて43%程度、2050年に84%程度まで大幅に削減する必要がある。
これほどの排出削減は現実的に可能なのか?
日本10大CO2排出源 ランキング!
日本の温室効果ガス排出量の50%を、130の発電所と工場で排出していることが判明。
130事業所の全てが電気業(発電所)、鉄鋼業、セメント製造業、化学工業、石油精製業、紙製造業の6業種。
78発電所の排出量が日本の排出の約3分の1を占め、その半分(日本全体の18%)が36の石炭火力発電所から排出。
これら大口の対策は産業界の自主行動計画に任されている、努力目標。
火力発電所からの温室効果ガス排出量は 全体の約3分の1
トップテンの事業者たちは1000万トンをはるかに超えるCO2を出しています。さらに、近年、石炭火力発電所を新設して運転を始めようとする神戸製鋼のような企業も次々と現れました。
経団連の低炭素社会実行計画にある2030年目標がすべて達成された場合の見込み排出量は、それだけで、政府目標の2030年46%削減を達成した場合の見込み排出量を上回ります。
「利益のためにたくさんのCO2を出してきた企業」「これからもたくさんのCO2を出すつもりの企業」への強力な対策無しでは、全く意味なし。
発電電力量の推移 ・・・ こんなに電力依存の生活になっています
東日本大震災による福島の原発事故で、原子力発電が激減した代わりに、LNG(液化天然ガス)と石炭によるCO2を大量に排出する発電で、原発の穴を埋めています。
一人ひとりの行動は大切だが、それだけでは日本の排出量をゼロに近づけていくことはできない
発電所や工場の話をせずに「みんな一人ひとりの責任だ」とばかり言うことは、「利益のためにたくさんのCO2を出してきた企業」「これからもたくさんのCO2を出すつもりの企業」の責任を見えにくくしてしまいます。
繰り返しますが、一人ひとりの行動は大切です。でも、それだけでは日本の排出量をゼロに近づけていくことはできないのです。それどころか、2030年46〜50%目標の達成すら危ういのです。
電力だけではありません 例えば、木材の輸送
木材(木製品)は製造時のエネルギー使用量が小さく、他の木質素材への加工やリサイクルができる環境負荷の少ない素材です。
しかし、木材の輸送には大量の化石燃料が使われるため、安い木材を求めて海外からの輸入量や輸送距離が増えるほど、環境負荷は大きくなります。
温暖化 --- 人間が地球のバランスを無視して、絶え間なく便利な生活を求めてきた結果
1990年から2010年にかけ、新たに17億人が電力を利用できるようになりました。ただ、今でも5人に1人が電力を利用できておらず、今後さらに電力需要は全世界で増えていきます。
こんな状況で、どうやって「カーボン・ニュートラル」を実現していくのか? 持続可能な開発目標(SDGs)の「SDG7:エネルギーをみんなに そしてクリーンに」や「SDG13:気候変動に具体的な対策を」にどう向き合っていくのか?
もしも本気で気候変動を止めようと思うのならば、私たちは、家庭の中だけでなく、どうやって政治を変えるか、社会の仕組みを変えるかを考え、行動していくことが必要でしょう。
人間の欲「もっともっと」で戦争勃発や地球環境が滅びる
人間が自分の生活に満足できなくて、「もっともっと」と欲を出せばだすほど、その先には地球温暖化だけでなく、人口爆発、核戦争、天変地異しか残ってないような気がします。
今まで人間がもっと栄えるためにとしてきたことは人を幸せにしてきました。便利さを重要に生きてきて助けられてきたことも事実!!
ただ、地球が人間の「欲」に、もうついていけないよ〜って言っているのです。
もう充分なのに、それに満足できずにもっと先を求める人間の我欲の波動が戦争や天変地異を引き起こしているはずです。
地球温暖化も豪雨も今の地球を作ったのも人間、私たちです。