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七夕の物語|彦星と織姫の話
七夕と言えば有名な彦星と織姫の物語があります。中国が発祥の牛郎織女(ぎゅうろうしょくじょ)というお話です。牛の世話をしていた彦星と結婚した織姫。二人が仲良く、仕事もせず遊んでいました。その結果、牛は瘦せてしまい天の神さまは怒り、二人を天の川の東と西に離します。離したあとは余計仕事が捗らず、牛は病気になってしまったり。そこで天の神さまが一日だけ会える日(7月7日)を作ったというお話。
世界の七夕事情
中国では「恋人の日」
七夕の行事発祥の地、中国では、現在は恋人の日としてバレンタインデーと同じような恋人のための日になっています。「情人節」情人とは恋人に事を指し、「浪漫七夕」などと言われています。バレンタイン同様恋人にプレゼントを贈る日で、Chinese Valentine’s Dayとして海外でも話題になりました。バラの花束が人気で、この時期は価格も通常の1.5倍ほどにも上がってしまうそうです。
韓国では雨が降ると・・・
韓国では七夕に雨が降るのは一年に一度しか会えない織姫と彦星が嬉し涙を流すためで、翌日も雨が降ると二人が別れを惜しんで悲しみの涙を流す、と言われているそうです。
ブラジルにもある七夕祭り
ブラジルには日本からの移民が多かったこともあり、仙台市の七夕祭りがブラジルの宮城県人会によって「サンパウロ仙台七夕まつり」が行われています。サンパウロ市の行事として認知されています。ブラジルでは七夕のことをTanabata Matsuriとよびます。また、七夕を星のお祭りととらえた Festival das Estrelas(星まつり)とも呼ばれ、七月に開催されるそうです。
もともとの七夕の行事というのは旧暦の7月7日
季節的を表す二十四節気でいくとちょうど処暑の頃にあたります。処暑からの計算で行くと、処暑に最も近い朔(さく=新月)の瞬間を含む日から数えて7日目が「伝統的七夕」の日となります。
年 | 旧七夕(旧7月7日) |
2021年 | 8月14日 |
2022年 | 8月4日 |
2023年 | 8月22日 |
2024年 | 8月10日 |
2025年 | 8月29日 |
2026年 | 8月19日 |
2027年 | 8月8日 |
2028年 | 8月26日 |
2029年 | 8月16日 |
2030年 | 8月5日 |
短冊に願い事を書く由来
現在のように、七夕に笹飾りをして、短冊に願い事をするようになったのは、江戸時代といわれています。江戸時代は寺子屋が増えたことから、習字や習い事の上達を願う行事として親しまれ、願い事を書く行事として広まったといわれています。
短冊の5色と意味
色 | 意味 |
青 | 「仁」 人を思いやる心、人を愛すること |
赤 | 「礼」 感謝の心、人を敬うこと |
黄 | 「信」 約束を守ること、誠実であること |
白 | 「義」 正義を守ること、なすべきことをすること |
紫 | 「智」 学業に励むこと、向上を目指すこと |