HLAと呼ばれる細胞の表面にある物質の種類が関係
人間には様々な種類の免疫機能
ウイルスが感染した細胞を殺傷する白血球の一種「キラーT細胞」もその1つです。
キラーT細胞は「エピトープ」と呼ばれるウイルスの特定の部分に反応して「敵」であると認識し、ウイルスを攻撃します。同時にウイルスを記憶して次に同じウイルスがやってきたときに、速やかに反応します。
「風邪を引き起こす従来のコロナウイルス」と「新型コロナウイルス」 「極めてよく似たエピトープ」
そのエピトープは日本人の6割近くが持つといわれるHLA-A24型によく結合します。
HLAは細胞の表面にあって、様々な種類があり、免疫に深く関わっている物質です。
HLA-A24型を持っている人は、新型コロナの抗体を持っていなくても、従来のコロナウイルスの記憶を持つキラーT細胞が速やかに活性化して新型コロナウイルスを攻撃します。
欧米ではHLA-A24型を持っている人は1割から2割にすぎません。